年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

すこし景気が良くなると倒産が増える

2023年11月07日 | 宅老のグチ
長年にわたって気が付いていた斜陽の業界で仕事をしていたので、世間の景気が良くなると廃業と倒産が増える。その理由は簡単で中の従業員が景気の良い方に転職し、その代わりに入った未経験の従業員が実績を上げるために、安売りをするため、さらに経営が悪化する。見た目は季節変動ですぐには気が付かないが、長期になると決算の数字が整合性がとれなくなり粉飾となる。それを是正するためにかなり無理しなければならない。銀行等で定期的に転勤させ不正とか惰性を見つけるのは長年の不祥事対策でもある。だいたい大手都市銀行は2年から3年で移動になる。生命保険とかの不祥事発見は長期にわたって担当移動が無かった人に生まれる。
 大きなパチンコ業界の倒産記事を見ていたら、現役時に帝国デ―タバンクの帝国ニュ-スという倒産記事の冊子を読んでいた時の記憶が戻る。その時の記事の分析は業界ごとに少しづつ異なるが大きな事件は図書館で借り出すことが出来る。倒産に至る経過は異なるが業界が縮小する時に対応が誤るか、不正の誘惑に負けたことにある。期末に翌期の売上計上を繰り込むことも不正の一歩となる。今は期末のテクニックもリスク変動を平均化する仕組みで減ったとおもわれるが、国等の業務監査でいつも不正の誘惑があることを知る。交際費の私的流用は最初の一歩で、大手上場会社の創業者子孫がその誘惑に負けた報道が目に付く。企業となったら家業と違う対応となるのが税務署の見解と知っている。明治期の企業の倒産を知っているが、社長の個人財産は倒産で消える。そこで再建を助けるのが友情と企業運営力と人脈となり、忌憚のない人脈は茶の湯の世界から生まれていたことを知って、驚いたことがある。今は茶の湯で腹の中を出す世界はあるのだろうか。茶器の美術館で名物を見ていた時も価値は判らないが名物に伝わる逸話は気になる。時代性があるのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする