年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

ネズミの本が届いた

2023年11月22日 | 宅老のグチ
埼玉県北葛飾郡杉戸町図書館で読んだ 高校生が追う ネズミ村と731部隊
 という本を読んでいた。この本をいつものように前書きとあと書きを読み、さらに文献参考をコピ-しようと思ったが、一度家に帰って古書店検索の後に無ければ越谷の図書館をもう一度訪問すればよいとなった。
 そこで古書店検索すると一冊出てきて、購入する。

 この本は埼玉県立庄和高等学校地理歴史研究部の部員とその指導した先生の本であった。杉戸の図書館で読んだ本と届いた本は違っていた。なぜ気が付いたのかは杉戸図書館本では中国黒龍省の人の賛辞があって、古書店本は消えている。どうやら杉戸の方は部活の本で、古書店から来た本は、教育資料出版会という出版社の新刊だった。このあたりの部活本と出版社の本との差異は越谷市図書館で確認するしかない。部活本は埼玉県の図書横断検索でも出て来るがそれほど多くはない。目立つのが杉戸町と越谷市で比較的多い。埼玉県立図書館(熊谷)のもありそうだ。
 中国黒龍省ハルピンで日本の731部隊が細菌による戦争研究のための生きたネズミを飼育していたことの告発だった。軍の機密保持のため、日本国内で比較的に軍需関係の町と見なされていない埼玉県北葛飾郡庄和町付近で飼育し、中国に送っていた。病原菌で細菌戦争を計画していた731部隊このことは南桜井村戦後史という庄和高校地暦部の本で知っていたが日本で731部隊が話題となったのは森村誠一の本と常石敬一の本から1980年頃で、特攻した叔父の遺品・遺書等の捜索とは無関係と思っていたが、部活本で春日部市のイベントでこのネズミと731部隊の事が春日部市教育委員会が学校で生徒に見に行くことの宣伝行為を禁止したため、問題となり、報道され、そして6000人ものイベント見学者があったという。そこに加えて、右翼系の圧力があって庄和の地域で大騒動となった。
 なぜネズミが731部隊で問題となったのかは、戦前の中国でネズミの生産には苦労していた、731部隊の研究の妨げとなっていた。そこで戦前のネズミの生産地である埼玉県春日部市付近と岐阜県だったが交通の便の良い春日部付近が選ばれたようだ。庄和高校の地暦部の人も親が農家でネズミを飼育していて聞き書きで、自分自身が親が戦争に参加していたことに驚いていたようだ。
 まだ読み始めたばかりだが、右翼と左翼の行為が叔父の特攻直前(昭和20年2月)川辺小学校(今の春日部市立川辺小学校)の上空を超低空飛行して、戦地に向かった話が伝承として記憶から消えている原因と思われる。
 叔父の特攻の記録を書いた きむらけんさんは世田谷区の代沢小学校の学童疎開地の所で特攻隊員との交流で戦地に向かうとき、疎開地の上を超低空飛行の話で記憶の復活となった。叔父の小学校上空の低空飛行の話しが伝承から消えているのはこのネズミ本からと思うようになってきた。

 戦争が終わり、731部隊が消え、ネズミ生産農家は余ってこまっていた。国内需要は病院と医学部だけとなった。そこでネズミ生産農家を助けが出たのはGHQだった。コロナの病原菌流出で疑われいるのは中国武漢の研究所でこのことはひたすらに隠すのは731部隊の史実を知っている国としては知られたくない歴史のように見える。医学の進歩には実験動物が必要でどこかで飼育がある。そこにはコロナのようなこともあるということを知った。
 遺書・遺品は消すことが出来るが周囲の記憶を消すにはよっぽどのことが無いと記憶は消えない。
コメント
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