年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

国立競技場で移転で再設置された学徒出陣記念碑探し

2023年11月12日 | 陸軍特別操縦見習士官1期
10月の終わり頃、新宿都庁の隣の住友ビル33階にある総務省の委託の平和祈念展示資料館がある。そこに再び行く用ができた。
 その要件は昨年12月8日に出版された、叔父たちの台湾からの特攻出撃本で、攻撃を受けた米軍兵士の遺族から、戦利記念品とした持ち帰った戦闘機の残骸を搭乗者の遺族に戻したいと連絡が著者の所にメールが来た。そして自分の所に転送された。いきなり扱いについて緊急家族会議。
 まずもし戦闘機隼の残骸であれば、国に所有権があるかどうかを確認するため、どこの管轄下かを聞きに行く必要があった。これは長年築地市場で身に着けた公務員の縄張り意識で自分に無関係なことは教えないのでたらいまわしさせるおそれがあった。普通は戦没者の遺骨収集を管轄している厚生労働省と思うが、もしかすると機体となれば防衛省もあるかもしれない。素人判断で悩むより、新宿へ行って、聞いてみようとなった。
 新宿住友ビルでは台湾の企業誘致のイベントがあった。そこを横目に33階へ行き、受付で事情をいって、学芸員に来てもらい話した。
 結論から言うと、このようなことは最近はない。管轄も不明で適切な相談受付は鹿児島県南鹿児島市の知覧特攻平和会館の学芸員を紹介された。帰宅後電話すると、月曜日に出勤ということで先送りする。
 新宿の学芸員の話で来週のイベントで台湾出身の96歳の男性の講演があるという。急遽参加し台湾の戦前の話を聞くことになった。
 帰りに大江戸線都庁前駅より家に戻ったのだが前回の訪問後に学徒出陣式80年祭で国立競技場付近を探したのだが見つからず、青山一丁目駅まで歩き、緑の銀杏並木を見ていたことを思い出し、再度出陣式の碑を探した。千駄ヶ谷門の所にチヶットセンタ-があって、振り返ると出陣の碑とその無念の表明の文言があった。当時の学生でも表面上は日本が勝っていると言っていたが内面の苦悩は徴兵猶予の学生生活が終わって、理不尽な軍隊に入るという悲壮感が見える。
 碑には国立競技場に集まる次世代への伝言がある。

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