年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

東武動物公園のある杉戸町図書館へ行く

2023年11月15日 | 宅老のグチ
今は駅名が東武動物公園駅となった杉戸町の図書館へ行った。賀川豊彦記念館で出してもらった本がいかなる理由か判らないが、杉戸町には比較的多く庄和高校の高校生の部活で出来た本を蔵書している。庄和高校地暦部の本は埼玉県の図書館横断検索で探し出すことが出来るが、庄和高校の隣接地にある春日部市立庄和図書館には1冊も蔵書が無い。熊谷にある県立図書館でも少しはあるが杉戸の図書館はいちばん多く蔵書している。
 この蔵書のばらつきが所在地のばらつきが気になってきた。春日部市の庄和地区近現代史で初めて引用の本から部活の本の存在を知った。南桜井村戦後史という本で、この本を春日部市の郷土資料館で所在を聞いたところ、出してもらった。2時間ほど資料館で読んで、コピ-するかと聞かれ、アマゾンで手に入るかもしれないと思い、次回回しとした。家に帰って古書店の所で検索して3冊ほど出てきた。2冊購入した。
 本が届いて、叔父の墓のある寺の住職にこの本を見せ、内容について聞くと部活を指導した教師の事を聞くと知り合いの様で、さらに庄和地区の近現代史の編纂にも参加しているという。
 そこから赤羽にあった陸軍の工場が終戦間際に今の東武ア―バンパ-クライン野田線南桜井駅前の精工舎の工場の未使用施設に移転してきた。陸軍の工場が稼働してすぐに終戦となったため、米軍の空襲が無く、宿舎、工場、事務所等が残った。さらに精工舎の労働者のための病院もあった。そこから南桜井村の戦後史が始まる。
 戦後に精工舎は東京墨田区大平で再建が始まるのだが、東京には食料が不足していて、南桜井に家族を残していた人もあった。そこのところに米軍が陸軍の兵器工場の調査が始まり、進駐してきた。精工舎は戦前の時計の全種類の時計を作るのでなく、生産を絞ったようだ。そこで賀川豊彦の提案でスイスの様に農村と軽機械工業との融合で発展させる農村時計が発足した。その支援者は全国農業協同組合だった。しかし発足時にGHQが戦犯企業の解体ということで、全国農業協同組合は解体され、資金の途絶となった。数千名の労働者の夢が消えた。それでも精工舎の東京に行かない機械と生き残るために必死に働いた人、消えた全農の組織でも販売先として支援した貰った。彼らの時計は精工舎とちがう目覚まし時計だった。一台あれば一家の需要を満たすことが出来た。この農村時計は間も無く倒産し、リズム時計となり、本社を南桜井駅から移転するまで東証の一部上場企業となっている。いまはシチズン時計系となっていて、精工舎の人に言わせると飼い犬に手を嚙まれたという人もあるという。精工舎には服部金太郎の本はあるが、社史はない。従ってもし社史を作ろうとすると庄和高校の部活の本しか参考になる精工舎の戦後史の始まりが無いように思える。
 杉戸町の図書館で春日部市関連の地域史で庄和高校の本を読む。10冊はあった。一息に読むが本の名前だけ書く。表面的に読んで、隣の席にいた高校生に話しかける。聞いても良いかと周囲に仲間の高校生以外がいないので話しかける。どうやら図書館の付近に住んでいるようで、庄和高校の通っている友達はいるか聞いた。いるというので自転車で通っているかと聞くと、電車通学のようだ。図書館の人に庄和高校の本が多いのは寄贈かと聞くと、行政の収集という。高校生の話から庄和高校の卒業生の寄贈というのは消えた。どうして杉戸に集まったのだろうかと思いつつ、次々と本を読み、(高校生がみた細菌戦)という部活の本があった。内容は中国で日本軍が731部隊で細菌戦を計画し、実行していた。このことと春日部地域とのかかわりの聞き書きがあった。
春日部市での731部隊のイベント、さらに春日部市教育委員会の圧力、右翼による、学校部活への圧力等の記録があった。
 家に帰って古書とアマゾンで検索すると出て来る。すぐに購入する。週末には家に着くだろう。
 春日部市付近の農家で731部隊の細菌戦用のネズミの繁殖を行い、中国に運んでいたという。この本では中国の高校生の100%が731部隊の歴史を知っていて、日本の高校生はほとんど知らないという。
 これでコロナの始まりが武漢ウイルス研究所の施設からの漏洩が疑われて、必死に中国が否定していたことを思い出した。日本軍と同様の行為を行うと731部隊を非難することのできなくなる。同様に福島の汚染処理水の排出でも、中国原発処理水の排水の量の問題が出てきてしまう。
コメント
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