年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

沖縄嘉手納沖の伊江島

2023年11月26日 | 宅老のグチ
関東大震災百年と言うことで今年に入って多くの本と映画が公開された。その中で福田村事件という映画を観てから、当時の理不尽な虐殺事件の記録と本をよんだ。その中で下記の本はチョット読んだだけで、最後の引用文献をコピ-して返却した。
関東大震災と民衆犯罪-立件された一一四件の記録から-(筑摩選書 0262)
佐藤冬樹著
 本の後半に江戸川区の工場に集団で仕事をしていた沖縄伊江島の人たちが危うく、日本人によって暴行されそうになった話がある。彼らは京浜工業地帯から、正社員募集で難儀していた江戸川工場へ正社員として仕事を得た。今は江戸川区は都会だが大正時代は辺地で、田畑の地域で工場に魅力を感じる住民が少なく、伊江島の真面目な労働者でほとんど占められたという。そのため沖縄の言葉が東京風にならず、震災時に不審者と見なされたようだ。
 このことの確認のため、都立中央図書館で沖縄県伊江村史を読んで驚いた。通常地域史は行政の長の発刊の挨拶から始まり、古代から現代にいたる。ところが伊江村史はヘロドトスと司馬遷の名前を書きだしにある。歴史の記述の難しさを書いたようだ。
 伊江島には飛行場がある。それの建設の経緯は日本が戦争に入って、ミッドウェー海戦で大敗北になり、浮沈空母として伊江島に飛行場を急遽作ることになった。この島は石灰岩でできた島で重機の無いので多くの軍人と住民の力で飛行場が建設された。
 叔父たちの特攻隊の一機はこの伊江島海岸に停泊していたLST808に特攻し、大破させた。米軍の記録によると20名以上の戦死者がある。船は戦後に台湾で解体され鉄くずとなったようだ。その時の戦死した軍人の本が出版され、2019年5月アマゾンで購入した所、円高だったので800円位で、ある時また検索すると1200円ほどになっていた。今再び検索すると3028円となっている。円安を強烈に感じる。
The Death of the 808: The True Story of Lst 808 ペーパーバック – 2018/2/7
 この本で伊江島海岸で炎上しているLST808が見える。本の内容から激戦だった硫黄島に参戦していたようだ。叔父たちは硫黄島の敵討ちとなった。
伊江村史によると今でも戦争の傷があって、米軍の占領地も残っている。
 
 神奈川県鶴見に沖縄の人が戦前住んでいた人たちの残留地がある。江戸川区に行った人たちの情報入手地という。京浜工業地帯の労働者は人数的には農村部の人が多いと思われるが意識の高い人は地域から飛び出す意欲の人と思われる。
 築地市場で不法就労の人たちの付き合いで得たことは、多くのダメになった不法就労者は次のステップに目標が無く、日本の緩さに負け、堕落するという。日本で金を稼ぎ故郷に家を建て戻るのが普通で中には日本からアメリカに向かった人もあるという。日本はふみ台、緩いから自己管理しないと堕落する。今は人手不足で入国管理が緩くなりそうだ。
 




コメント
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