大田区の天空橋駅のイノベ―ションセンタ-が完成し、自動運転の車に乗って見た。いまはまだ試運転中で補助員が付いている。見た目は幼稚園の送迎バスだがセンサ-が車の前方に多数見え、さらにカニの様に突起の上にもある画像センサ-もある。後方もセンサ-だらけ。今は運転を監視している人が乗っているが始動時は見ているだけ。運転席の後ろに、センサ-が見ている画像を出している。カニの目が結構遠くまで見ているが平面という感じ。イノベーションセンターを一回りしたのだが、信号の停止があって、モニタ-と現実を見比べていた。半分走ったところで信号待ちとなり、動き出したら反対側の横断歩道の上を自転車が二台来た。急に車が停まった。これはセンサ-の指示か補助員の判断か判らない。アメリカの報道によると自動運転の車が事故を起こし、車の下に人がいるのに動いたという。これで自動運転の試験が一時中止となった。今の小事故でもテスト中止はありうるのだ。日本の原子力船むつは放射能漏れで廃船となった。
目的の自動運転車に乗ったので、街歩きをするため羽田空港との境の海老取川へ向かう。ヤマト運輸の物流センタ-を過ぎ、空港の方を見ると、東京モノレ-ルが地下から地上に出る所に来た。さらに進み東糀谷の都営アパ-ト群にぶつかりよく見ると解体の様で無人のアパ-トが見える。何かバランス釜のようなガス排気口が見える。かなり古そうで解体計画もある。これが大田区の限界集落と言われる団地。
65歳以上の高齢者が人口に占める割合が50%を超えた地域を「限界集落」と呼ぶ。過疎地の問題と思われがちだが、東京23区でも、町丁目レベルで分析すると、「限界集落」がある。大田区は都営アパ-トしかない地域が該当する。隣はANA、ヤマト運輸、ディスコという上場会社の敷地で普通の住民はいないか少ない。シングルマザ―と保育園を備え、子供が18歳になれば収入の如何にかかわらず、退出する制度が欲しい。高齢者は仕事を得ることのできない施設に収容すべきだろう。羽田なら空港施設でほぼ24時間仕事がある。ホテルも多数あって、清掃の仕事もある。そこに空室があるとは情けない。都議の研究が欲しい。
