新潮文庫 夏休みの3冊
■ 昨年はお盆も仕事で1日しか休めなかったが、今年はキッチリ17日まで休む。せっかくの休みに家に篭もるのも「なんだかな~」だが、久しぶりに塩尻の書店に出かけた。新書は避けて文庫を手にする。
『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』梯久美子/新潮文庫
硫黄島での壮絶な戦いは昨年映画化されて話題になった。**妻や子に宛てて書いた41通の手紙を通して描く感涙の記録。大宅壮一ノンフィクション賞受賞。**15日は終戦記念日、この作品を読んでみよう。
『雨のち晴れて、山日和』唐仁原教久/新潮文庫
イラストレーターの著者が北海道から九州まで全国の山々に登る。イラスト満載の山行記。
『銀齢の果て』筒井康隆/新潮文庫
帯には**「後期高齢者医療制度」だと? 要するに年寄りは早く死ねというのか!**とある。老人いじめ政策を予見した小説。筒井康隆が問う、長生きは悪なのか、と。施行された「老人相互処刑制度」の下で彼らはどう「生きるのか」。