透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「鳥の巣」 を見て思ったこと

2008-08-25 | A あれこれ

 北京オリンピックが閉幕しましたね。昨晩は閉会式をテレビ観戦しましたが、開会式同様、光りの演出が凄かったです。ハデハデ電飾、電飾とは古い表現ですか、ハデハデ・イルミネーションが文化(?)の中国らしい演出だったと思います。

国家体育場には「鳥の巣」という愛称が付けられているので、テレビに映し出される映像も先入観で「鳥の巣」に見えてしまいますが、私には抜け殻のようにも見えました。巨大な昆虫か何かの抜け殻。

上空からの映像はモスラか何かが飛び立ってきた抜け殻を俯瞰しているようにも見えました。そう、昔見たゴジラの映画のハイテク版のようなシーンにも見えたのです。

開会式も閉会式もこの「鳥の巣」の特徴を活かした見事な演出だったと思います。

ところで「鳥の巣」の映画があります。 http://torinosu-eiga.com/

残念ながら上映館が限られていて長野県では観ることができません。北京オリンピックの競技施設で話題になったのはなんといってもこの「鳥の巣」と「水立方」でしょう。他の会場の外観を私は一度もテレビで目にしませんでした。

東京オリンピックの施設で日本の建築レベルの高さを世界に示し、最も高い評価を得たのは丹下さんの代々木体育館でしたが、あの体育館は見る者に「和」をイメージさせます。日本を体現しているといってもいいかもしれません。

「鳥の巣」のゴチャゴチャした鉄骨フレーム、その溶接長さは延べ320km!にもなるのだとか。人海戦術によって完成したこの施設は、いろんな問題を抱えて混迷する中国の現状をビジュアライズしたもののようにも思えます。

オリンピック開催期間中、文章の頭にをつけていましたが、本稿から■に戻しました。