■ 昨年読んだ『進化の設計』佐貫亦男/講談社学術文庫で著者は進化の過程で登場した様々な動物を評価している。特に空飛ぶ動物の評価は著者が航空工学が専門だけあって興味深い。評価が高かったのがトンボだ。著者は**トンボは造物主の傑作設計である。**と書いている。
本書によれば、トンボは古生代の石炭紀(原始トンボ、約3億年前)に出現したが、中生代の三畳紀(二億二五〇〇万年前から一億九〇〇〇万年前)に、一度姿を消しているという。
神様のお気に入りだったらしく、その後再登場して現在まで生きている。優れたデザインだったためだろうか、原始トンボとは大きさは異なるがデザインはそのまま引き継がれた。
数日前、松本市内のビルの屋根の上に棲むトンボを撮影した。以前ここは書店だった。その店名に因んで設置された大きなトンボは今もそのまま棲み続けている・・・。