透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

なんということだ

2011-04-14 | A あれこれ



■ 原子力発電所の津波評価は、「安全設計審査指針」、「原子力発電所の津波評価技術(土木学会)」の考えに基づいていると東京電力のHPに記載されている。この原子力発電所の津波評価技術を取りまとめたのが土木学会原子力土木委員会の津波評価部会だが、その議事録に手が加えられている(この部会の委員には沖縄電力を除く各電力事業者も含まれている)。

3月28日に出力した議事録ではそれまで記載されていた部会の開催場所が消去され、また20人くらいの出席者の大半が消去されて4人のみが記載されていた。4月6日に出力してみると出席者の欄はこの通り(この議事録はネット上に公開されているので確認できる)。

議事録の「訂正」はもちろんあり得る。この場合、次の第7回で議事録が確認されているわけで、そのときに議事内容が訂正されたのなら理解できるが原発事故発生後に出席者の名前がすべて消去されてしまうとは・・・。

福島第1原発の事故についてはその経緯を詳細に検証して、国内のみならず、国際社会に向けても公表する義務があると思うが、信頼できる報告書が作成されるのだろうか。



世界のメディアはこの原発事故を注視している。友人のブログの記事(http://finches.exblog.jp/15245002/)で知ったのだが、ワシントンポストも、産業技術総合研究所の活断層・津波研究センター長・岡村行信氏が福島第1原発を大津波が襲う危険性を2年前に指摘していたことを報じている。このブログでもこのことにはしばらく前に触れた。

今回の原発事故の発端となった津波は「想定外」というわけではなく、意図的に想定から外したのではないか、と指摘されても仕方がないだろう・・・。