透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ブックレビュー 1103

2011-04-03 | A ブックレビュー



 今日(3日)の朝刊の読書欄に掲載されている「売れてる10冊」を見る。『原発を考える50話 新版』、『原子力発電がよくわかる本』、『内部被曝の脅威』、・・・ 5冊が震災、原発関連の本だ。 

3月は心静かに本を読むことなどできなかった・・・。

『三陸海岸大津波』吉村昭/文春文庫
再読。三陸海岸を繰り返し襲った津波のリストが掲載されている(60~62頁)。リストは貞観11(869)年の地震に伴う津波から始まり、天正13(1585)年、慶長16(1611)年、元和2(1616)年、慶安4(1651)年、延宝4(1676)年、貞享4(1687)年、・・・、・・・と続く。 原発の津波の想定高さについては、過去の津波の記録、とくに貞観津波の評価、扱いに私はいま関心を持っている。

『津波災害』河田惠昭/岩波新書 
帯に「必ず、来る!」とある。**津波は歴史的にくり返し来襲する。過去の津波災害を知ることは未来の津波を知ることに通じる。**(164頁) 


淡々と日常生活を続けよう。でも、被災地の復旧・復興に関心を持ち続けよう・・・。


未来予想図?

2011-04-03 | A あれこれ


幕末の浮世絵師・歌川国芳の作品「東都三ツ股の図」

■ 隅田川の対岸の塔状の工作物。左の低い方は実在した火の見櫓ではないか、右はスカイツリーだ! としばらく前に話題になった。 位置的にもほぼ一致しているのだとか。これは奇才・国芳の未来予想図か。

川岸でふたりの職人が舟底をいぶしている。防腐効果があるそうだ。

たなびく煙は放射性物質の拡散か?舟が福島第1原発に見えてきた。 いかんなぁ~ 平穏に、平穏に・・・。




148 転用

2011-04-03 | A 火の見櫓っておもしろい


148 大町市の郊外にて 写真は火の見櫓ファンのTさん提供

■ 見張り台に白塗りのかわいらしいベンチが据えられていたら、火の見櫓からの転用だとは気がつかないだろう。はじめから遊具としてつくられたものだと思ってしまうだろう・・・。

地元の人たちが完全に撤去してしまうのは惜しいと思ったのだろうか、こんな「延命」もありだ。