■ 同じことを繰り返すのは歳をとった証拠。ハイ、確かに歳をとりました。で、またも庚申塔のことです。
干支には60通りの組み合わせがあります。ですから、庚申(こうしん、かのえさる)の年も60年に1度巡ってくるわけで(って何回同じことを書くんだといつも閲覧していただいている皆さんに言われてしまいそうですが・・・)。
もっとも近い庚申の年は昭和55年、1980年でした。この年、長野県の朝日村では13基の庚申碑が建てられたそうです。先日朝日村内の説明板を読んでこのことを知りました。
上の庚申碑はその内の1基です。原新田という地区の皆さんが建てた碑です。
下の庚申碑も同じところに祀られています。どことなくほのぼのとした雰囲気ですが、それは文字や石の形に因るのでしょうか。古い碑です。裏面に安政七年と建立年が彫り込んであります。安政七年を調べると1860年で、1980年の120年前ですからやはり庚申の年にあたります。なお、この年は3月に元号が安政から万延に変わっています。大江健三郎に『万延元年のフットボール』という小説がありますから、この年が1860年だということは記憶しています。
朝日村には74基の庚申碑が祀られているそうです。この数は人口に比して多い、ということも説明板に記されていました。
さてこの先、庚申の年は2040年、27年後です。この年にも庚申碑が何基が建てられるでしょう・・・。