透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 十基十色

2013-05-15 | A 火の見櫓っておもしろい


山梨県北杜市にて 撮影日121007


長野県木曽町日義にて 撮影日130514

 似て非なる2基。 北杜市の火の見は外観上火の見梯子に斜材を設置して櫓にしていると見做せる。木曽町の火の見は姿・形の印象から火の見柱に梯子を設置していると見做せる。垂直部材を構造上の主材と見ることによる判断。


火の見櫓 みんなちがって みんないい!


 


善光寺西街道起点の石神石仏

2013-05-15 | B 石神・石仏

  

  

  

 塩尻市宗賀で中山道から枝分かれして善光寺西街道が始まります。そのY字路のところに庚申塔と道祖神が祀られています。元々この場所にあったのか、どこか他所から移されたものなのかは不明ですが。

の庚申塔の側面に萬延改元年と彫り込んでありますが、この年(干支は庚申、1860年)の3月18日に安政から萬延(万延)に改元されました。何月の建立か不明ですが、江戸の情報が地方に伝わるのにそれ程日数を要しなかったようです。

の庚申塔は寛政12年(1800年)の建立ですが、この年の干支も庚申です。各地で庚申塔が建立されたと思いますが、この年のものを初めて見ました。この年のことを調べてみると、伊能忠敬が蝦夷地を測量しています。これで1800年、1860年、1920年、1980年と過去4回の庚申の年に建立された庚申塔を見たことになります。

は文字書き道祖神で、側面に「昭和十三年五月 宗賀洗馬支部 女子青年団」と彫り込んであります。このように建立した人たちまで刻んである道祖神を見たのもたぶん初めてです。

太平洋戦争が始まる数年前のことですが、若い女性たちは一体どんなことを願ってこの道祖神を建立したのでしょう・・・。