■ 東筑摩郡山形村の下竹田地区の集会施設(公会堂)の庭に40体を超える馬頭観音が祀られている。もともとは別々の場所にあったものをここにまとめたのだろう。全て文字碑でここに馬頭観音像は1体も無い。
馬頭観音には煩悩や悪心を断つ功徳があるそうだが、後世になるとその名前故、馬の神様として崇められるようになって、馬が死ぬと供養のために建てられたという。
石仏群の中に庚申塔もあった(下の写真)。左側面に大正七年十二月と彫ってあるが、この年の干支は庚申ではないし、11月9日がこの年最後の庚申の日で、12月に庚申の日はない。すべての庚申塔が庚申の年に建てられたわけではないのだ。
上半分だけの青面金剛像(江戸時代以降、庚申様の仏教的な解釈で青面金剛が本尊とされた)もあった。