透明タペストリー

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「福島第一原発事故7つの謎」を読む

2016-04-07 | A 読書日記



 上のような原子炉格納容器の概念図を事故後、新聞やテレビでよく目にしたが、これが立体的にどのような形で、大きさがどの位あるのか、いままで知らなかった(と正直に書く)。



① ② とも東京電力のウェブサイトより転載した。



『福島第一原発事故7つの謎』 NHKスペシャル『メルトダウン』取材班/講談社現代新書にも上図のような立体モデルが示されている。本書でようやく原子炉格納容器の立体的な形と大きさを知ることができた。1号機(読み違えていなければ)の格納容器は高さ32メートル、底部の球状部の直径は17.7メートルで炭素鋼で出来ている(248頁に記述あり)。

図に示されている円形のサプレッションチェンバー(圧力抑制室)は断面図で図のようなドーナッツ形をしている。図から格納容器の大きさもイメージできる。容器という名称からイメージするのは卓上サイズで、これほど大きなサイズはイメージできないが・・・。

まだ読み終えていないが、こんなに御しがたいモノを扱っていいのだろうかというのが率直な感想。


『スピカ 原発占拠』 高嶋哲夫/宝島社文庫

それに原発がテロ集団に占拠されるという事態だって小説だけでなく実際に起こり得る。航空機の墜落とか、大型ドローンによる爆発物投下とかも想定し得る。



この本で取り上げている章ごとに取り上げられている7つの謎のうち、第4章の「爆発しなかった2号機で放射能大量放出が起きたのはなぜか」を読み始めた。