透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

朝カフェ読書

2016-04-20 | A 読書日記

 

 松本市内のツタヤで「惑星ソラリス」のDVDを返却した後、『日本建築入門 近代と伝統』 五十嵐太郎/ちくま新書を買い求めた。

建築関係の新書が出ると読むことにしている。なんとなくの印象だが、ちくま新書(筑摩書房)は建築に関するテーマのものが他の出版社の新書より多いような気がする。

いつものスタバのいつもの席で早速読み始めた。 

序論の「なぜ建築と日本が結びつくのか」で五十嵐さんは先の新国立競技場のコンペについて触れ、伊東さんの案が縄文を参照していて、隈さんは弥生だと指摘している。なるほど、確かに伊東さんの案の競技場の周囲に建てた列柱は諏訪の御柱や三内丸山遺跡の建築物の柱をモチーフにしたものだった。

諏訪出身の考古学者・藤森栄一氏は御柱は縄文時代の住居の柱が7年目毎に建て替えられていたことに由来するとの縄文文化起源説を提示していた。

隈さんのデザインは弥生という指摘、デザインにおける弥生という概念が縄文に対して洗練されていて新しいということしか私には分からない。この理解内であれば確かにそうだろう。

もし丹下さんが応募したらどんな案を提示しただろうなどと考えながら読み進む。




帯に目次が示されているので載せておく。