■ 2月は何かと忙しく、あまり読書に時間が割けなかった。読書は別に義務でもないし、月に1冊も本を読まない学生が大半だという時世、いや時勢を充てるのが正しいのかな、欠かさず読み続けていることに意義あり、としておこう。
『やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記』小松左京/新潮文庫
小松左京といえば『日本アパッチ族』や『日本沈没』、『首都消失』などが直ちに浮かぶ(過去ログ)。書店で久しぶりに小松左京の文庫本を目にして読んだ。「やぶれかぶれ青春記」という自伝的小説と「大阪万博奮闘記」という手記を収録している。ここに具体的には書かないがどちらも大変興味深い内容だった。これを機会に他の作品もよんでみようかな。
『日本人はどこから来たのか?』海部陽介/文春文庫
アフリカに生まれたホモ・サピエンスはどのようなルートで日本列島に到達したのか。そのルートを実証的に論じている。
第3章 ヒマラヤ南ルート
第4章 ヒマラヤ北ルート
第5章 日本への3つの進出ルート
第6章 対馬ルート、最初の日本人論
第7章 沖縄ルート、難関の大航海
第8章 北海道ルート、シベリアからの大移動
第9章 1万年後の再会
(全11章)
この本がどのような構成になっているのか、それぞれの章がどのような内容なのか、見出しで分かる。これは大事なことだと思う。「火の見櫓っておもしろい(仮題)」はアラカルト的な内容だから、このようにはならないが、仕方ない。