透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

とくらダムカレー

2019-06-16 | F ダムカレー

 先日ネット検索して都道府県別にダムカレーのリストを掲載しているサイトを見つけた。そのサイトで長野県を見て筑北村の「西条温泉とくら」にもダムカレーがあることを知った。近くの小仁熊ダム(愛称:とくらダム)に因んだダムカレーで2017年7月に提供が始まったことも分かった。こんな情報が簡単に得られるのだから便利になったものだ。

昨日と今日(16日)は独身。今日の昼は外食しようと思っていた。鄙里の我が家から筑北村までは車で1時間ちょっと。千曲市や飯山市まで出かけているから、このくらい近いと感じる。ということで出かけてきた。

11時半、開店と同時に食堂に入ろうとすると、入口に満席という表示があった。団体客の予約で満席とのことだったが、案内係の女性が端っこに席を確保してくれた。


ドローンを使わなくても上空から俯瞰写真を撮ることができる。

とくらダムカレー諸元 

・ダム型式:重力式ライスダム
・堤体長:約19cm(実測値)
・堤体高:約3cm(目測値)
・堤体幅:約6cm(実測値)
・堤体重量:約250g(施工者にヒアリングして得た値)
案内係の女性が厨房の施工担当者に訊いてきれたが、分からないとのことだった。直後に別のお客さんがダムカレーを注文したので、その施工時に量ってくれたのだろう。この様な親切はうれしい。 

・総貯ルー量:約170cc(略算値)
直径20cm、高さ1cmの円柱の体積の半分として計算、1割ほど割り増しして得た値
・敷地:円 直径約26cm
敷地表面外周に青い模様が入っている。この様なデザインの円形敷地に共通する名称があると思うが、私には分からない。
・ダム湖の深さ:約1cm(推測値)
うっかり測るのを忘れた。ダムの貯ルー量に関わる基本的な値の計測を忘れるとは・・・。
・工事費:1000円(税込)
・施工に要した時間:約7分 
短時間で施工が完了しているが、これは堤体のライスを敷地外のプラントで型に充填するプレキャスト工法を採用して施工しているから。

・竣工検査及び試食に要した時間:約20分 
試食では堤体を重機、もといスプーンで均等に薄くしていく。最後まで堤体が決壊しないように注意して食べるのが私の流儀。貯ルー量がかなり減少して湖底が見えるようになると、スプーンで小さくなった堤体を移動してダム湖の面積を減らしていく。こうすると湖底がきれいになる。

・味:私は味に関する検査資格を有していないので対象外とする。で、美味かったとだけ検査結果を記しておく。検査員はひとりではダメだと思うが今回は仕方ない。 
・その他:素揚げの長ナスと鹿肉団子でダムに架かっている長野道の小仁熊橋を表現しているとのことだが、これが外観上の特徴。 
・施工会社:食事処やまぶき
・施工会社の所在地:東筑摩郡筑北村西条





 


サイエンスカフェ@風のいろ

2019-06-16 | A あれこれ

 昨日(16日)の夕方6時から池田町のカフェ 風のいろで開催されたサイエンスカフェに参加して、池田町出身の大学生・宮田さんの「池田町の蝶はすごいぜ」と題した講演を聴いた。

宮田さんは小学2年生のときから蝶(この記事では漢字表記にする)の写真を撮っているそうで、私は偶々先月松本市美術館と安曇野市の穂高交流学習センター「みらい」で開催された写真展で彼の蝶の写真を見ている。宮田さんの蝶の撮影のことはずっと前(彼が中学生の時だったかと思う)に新聞でも紹介されていたので、名前は知っていた。

対象は何であれ、あるものに熱中している人の話はとても興味深く、おもしろい。

蝶の写真をスクリーンに映し、それを説明するというスタイルの講演だったが、はじめに次の数字が示された。長野県で生息が確認されている蝶は149種類(全国で一番多い)。北安曇郡池田町は面積が長野県で6番目に狭いのに生息してしる蝶は116種類。

なぜ池田町には多くの種類の蝶が生息しているのか。池田町には多様な生息環境があるからだという。宮田さんは池田町の蝶の生息環境(生息域とすべきかな)を平地(耕地、住宅地)、低山地(雑木林)、草原、河川敷4つに大別し、それぞれの環境に生息してる蝶を紹介した。私は蝶のことは何も知らないが、スクリーンに写される翅のデザインに魅せられた。やはり対象を問わず、美しいものに魅かれる。

蝶の翅の色は構造色によるものだそうだ。構造色については先日読んだ『虫や鳥が見ている世界』浅間 茂/中公新書に出ていた。体色は構造色によるものともうひとつ、何だっけ・・・。思い出せなかった。自宅に帰ってから確認して「色素」だと分かった。色素は体内でつくられるものと食べ物由来のものがあるという説明も再読した。

「色素と構造色」、覚えておこう(しばらく経つと忘れてしまうだろうな、脳の劣化が進んでいるから)。

講演の最後に「蝶を見れば自然の変化が分かる」と宮田さんは語っていた。池田町でも次第に見られなくなっている蝶がいるとのこと。やはり環境の変化の影響が蝶などの昆虫にも及んでいるのだろう。生物多様性は環境の変化にも生き残る種があるようにという創造主の用心深い配慮だとも言われるが、心配ではある。

有意義な時間だった。



  

以前この本を読んだとき、サイエンス・カフェっていいなと思った。カフェ 風のいろは自宅からは遠いけれど、これからも参加したい。


 


「日本の年金」を読み始める

2019-06-16 | A 読書日記



 昨日の朝(15日)TSUTAYA北松本店で『日本の年金』駒村康平/岩波新書を購入。スタバのいつもの席で早速読み始める。両店は共になぎさライフサイトという複合ショッピングセンターにある。一体化して書店の中にカフェがあるというようなスタイル、そう東京の代官山の蔦屋のような店になればおもしろいのにと思う。

序章の「年金制度を取り巻く状況」に次のような件がある。**年金制度は「生き物」であり、改革を続ける必要がある。逆に、強い既得権や利害の対立、政治的な思惑により、改革すべきときに改革できなくなったときこそが年金制度の本当の危機なのである。**(2頁)

年金制度の改革って、
・保険料を上げる
・給付額を減らす
・支給年齢を引き上げる
ということの他に何か具体的な方策があるのだろうか・・・。

麻生金融担当相が金融庁の審議会報告書の受け取りを拒否したことは、ある意味正直な対応だったと言えるかもしれない。何食わぬ顔をして受け取っていれば、年金制度が抱えている問題が広く国民に知られてしまうことなどなかっただろうに・・・。いや、年金だけで生活することは難しいということはとっくに周知のことか。

「老後2000万円」などという新聞記事の見出しで、年金以外に老後の資金として2000万円の蓄えが必要だということが強調されているが、入院費用や介護費用を考慮すると3500万円くらいの蓄えが必要だという指摘もある。

年金について無関心ではいられない。『日本の年金』を読み進めよう。