透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

1196 塩尻市旧塩尻の火の見櫓

2019-06-22 | A 火の見櫓っておもしろい


1196 3脚66型 塩尻市旧塩尻(東山地区)撮影日190622

 諏訪のサンリツ服部美術館からの帰路、国道20号で塩尻峠を超えて塩尻市街地に下る途中でこの火の見櫓を観察した。梯子の段数と間隔から見張り台の床の高さを求め、屋根までの高さを加えて、火の見櫓の高さを13.5mくらいと推測する。

今まで注目してこなかった櫓の分割位置、この火の見櫓はオレンジ色の線で示した位置で分割している。鉄工所で3つのユニットに分けて製作されたわけだが、これが現場まで運べる大きさということだ。現場で3つのユニットを接合して一体化し、引き起こしている。

ユニットの接合部に注目する。







柱材の等辺山形鋼を第3の部材(スプライスプレートに倣い、スプライスアングルとでも呼べばよいか)を介して接合している。下側の柱材とはボルト6本で接合し、上側の柱材とはリベット6本で接合している。なぜ上下で接合方法が違うのだろう・・・。何らかの理由があるはずだが分からない。

岡谷市長地の火の見櫓も見てきたが、接合方法が違っていて、上下の柱材(等辺山形鋼)を重ねてボルトで接合している。



 


国宝 「寒山図」@サンリツ服部美術館

2019-06-22 | A あれこれ



 昨日(21日)出かける予定だったサンリツ服部美術館に行って来た。諏訪湖岸にあるこの美術館は内井昭蔵さんの設計。内井さん設計で馴染みの建築と言えば世田谷美術館だろう。ヴォールト屋根とコンクリート打ち放しと凹凸のあるタイルの外壁、この構成の外観が両美術館に共通している。

湖岸道路沿いに計画された美術館の2階は両サイドに展示室があり、その間に喫茶室を配置したプラン。展示室1(上の写真で手前に写っている)には近現代西洋絵画が、展示室2(後方に写っている)には日本及び東洋の古美術品が展示されている。

展示室2では「日本・中国絵画展 画家たちの技と表現」が今月30日までの会期で開催されている。展示の目玉はなんといっても日本の初期水墨画を代表する「寒山図」。14世紀の前半に活躍したといわれる可翁の作品で国宝だ。

寒山という唐の時代の僧が両腕を背面で組み、少し上を向いて立つ姿をを描いた水墨画。上半身を思い切りよく引いた太い線で描いているところが魅力だ。引き直しできない線、というのが好い。顔の表情は細かく描かれていて、上半身の線との対比も好い。

他には室町時代につくられたという「秋野蒔絵手箱」に魅せられた。

展示室1の作品ではポール・ギアマンというフランス出身の画家の静物画「花とヴァイオリン」が好かった。主題である机の上の花とヴァイオリンより机の赤と背景の青の強烈な対比が印象的な作品。

ラウル・デュフィの作品も2点、「静物のあるアトリエ」と「モーツァルト」が展示されていた。デュフィの作品は以前東京で鑑賞している(過去ログ)。透明感のある色彩画。

*****

先日旧開智学校校舎が国宝に指定されることが決まった。そのことを伝える新聞記事に長野県の国宝が全て紹介されていて、この美術館が共に国宝の「寒山図」と「白楽茶碗 銘 不二山」を所蔵していることを知った。「寒山図」が特別展示されていることを知り、出かけた次第。なお、7月6日から9月29日までの会期で開催される特別企画展「茶人たちに愛された数々の名碗」で白楽茶碗 銘 不二山が展示される。


 


今年やりたいこと

2019-06-22 | A あれこれ

 毎日ダイアリーに生活記録(仕事と生活の両方の記録)をつけている。1985年以降の記録帳が手元にある。今年のダイアリーが35冊目だ。

今年やりたいことが4月のページに書き出してある。既に半年が経とうとしているが敢えて載せる。ここに載せることで実行性を高めたい。



□ 群馬県の火の見櫓巡り:山梨、静岡の火の見櫓巡りは既にしたが、同じ隣県でも群馬の火の見櫓巡りはまだ一度もしていない。日帰りはきつい、一泊で計画しよう。静岡にもまた出かけたい。


伊能忠敬旧宅外観 撮影日1979年10月10日

□ 浅草源空寺にある伊能忠敬の墓参りと佐原市の伊能忠敬記念館再訪:佐原には1979年に出かけている。あれから40年、時は流れた・・・。→ 2019年9月に墓参りと記念館再訪を果たした。(2022.04.03追記)

□ 歌舞伎観賞:日本の伝統芸能にも触れなくては、と思うようになった。

他にもいくつか書いてあるが主なものは以上の通り。できれば実行したい、いや実行する。


このくらいの楽しみは常にゲルピンな中年にも許されるであろう。

ゲルピン(ゲルトピンチ)