透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

今年初の朝カフェ読書「細胞とはなんだろう」

2021-01-05 | A 読書日記

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 我が家の菩提寺の宗派は真言宗だが、寺の檀信徒総代を務めた3年間は真言宗の開祖空海について書かれた本を何冊か読んだ(過去ログ)。樋口一葉が5千円札の肖像になった時は一葉関連本を読んだ(過去ログ)。新型コロナウイルスの感染確認者数は増え続けている。で、この際、ウイルスや細胞について書かれた本を読んでみようと思う。そもそも細胞とは一体なんだろう、ウイルスとはなんだろう・・・。

年越し本で読んだ『復活の日』にはウイルスに関して例えば次のような記述があった。**(前略)生きた細胞に寄生し、その増殖メカニズムを利用することによってはじめて存在しうるような生物(*1)は、生きた細胞がまず存在しなければ発生し得ない。つまりウイルスは、原生生物発生後、その核染色体の異常から二次的に発生したとする“ウイルス細胞発生説”と、もともと初期の原基生物――原始的な単細胞生物が発生した時に、平行的に一種の遺伝物質の鬼子として発生したとする“ウイルス進化説”と二つあるんですが、(後略)**(196頁)

小松左京がウイルス関係の本を読みまくって書いたというこのSF小説は1964年、いまから60年近く前に発表されているから、上掲の二つの説は決着がついているのかもしれない。

今年初の朝カフェ読書(4日)で『細胞とはなんだろう 「生命が宿る最小単位」のからくり』武村政春(講談社ブルーバックス2020年第1刷発行)を読み始めた。 

生物学に関する基礎知識の欠如が内容の理解を困難にしている。高校の生物の参考書で勉強するか・・・。


*1 ウイルスは生物ではないとされている。