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■ 『新型コロナから見えた日本の弱点 国防としての感染症』村中璃子(光文社新書2020年初版1刷)を読んだ。巣ごもり読書記録として載せておきたい。
**世界の多くの国にとって、新興・再興感染症対策は国防の要である。それは危険な感染症から国民を守るという意味だけでなく、生物兵器によるテロへの備え、ワクチン新薬の開発とそれを用いた外交、諜報や情報防衛も含む。(後略)** 以上カバー折り返しの本書紹介文からの引用。なるほど、こういう観点から新型コロナ禍を捉えることも必要なのか・・・。
コロナ禍が終息した時(って、いつになるのか分からないが、数年後には終息しているだろう)、世界各国が採った対応を様々な観点から詳細に比較検討することで将来への備えとすることは重要だと思うが、各国で情報を共有するなどということは到底無理だということが本書でよく分かった。まあ、国情もそれぞれ異なることだし。
せめてこの国の新型コロナ感染症の記録をちゃんと残しておいて欲しい、と思う。国(各省庁)対応、各都道府県の対応、医療機関の対応、メディアの対応・・・。無理か。
「予言の自己成就」