透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

家ネタ 外ネタ

2021-01-23 | A 読書日記

■ 「うちのみ そとのみ」という言葉を聞く。福は内 鬼は外(*1) からの連想で「内飲み 外飲み」と漢字表記するのかなと思っていた。が、どうやら「うちのみ」は「家飲み」と表記するようだ。不要な外出を控えているのでブログで取り上げるネタも「外ネタ」が少なく、「家ネタ」が多くなる。私の場合、家ネタの大半が本だ。



昨年(2020年)の12月に画家の安野光雅氏が、今月作家の半藤一利氏が旅立たれた。おふたりの著書を書棚に探した。安野氏の『職人たちの春』講談社(2002年第1刷発行)と半藤氏『日本の一番長い日 決定版』文藝春秋(1995年第3刷)があった(*2)。おふたりの文庫本は今は手元にない(*3)。

『職人たちの春』については**2001年春津和野の町に和風美術館が完成するまでを職人たちの言葉を通して描く書下ろしエッセイ**とあるように、安野光雅美術館の建設に携わった職人たちが語る仕事、技について安野さんがまとめたもので、興味深く読んだ。安野氏のほのぼのとしたタッチの絵はよく知られ、ファンが多いと思うが、エッセイも好い。

『日本の一番長い日』は映画化されたこともあり、よく知られている作品(過去ログ)。昭和20年8月15日、終戦の日の前日から当日正午の玉音放送までを詳細に綴ったもの。書棚から取り出したのを機に再読したい。


*1 今年の節分は2月2日、124年ぶりだって。
*2 『昭和史』平凡社(2004年初版第7刷)も再読したい。
*3 昨年の5月、松本市内の古書店に文庫本を1,140冊ほど引き取ってもらった。その中におふたりの本も含まれていた。