透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

白馬村の火の見櫓

2024-07-29 | A 火の見櫓っておもしろい


1514 北安曇郡白馬村塩島 3柱6○型 交叉ブレース囲い(脚なし)2024.07.28




 自分で運転していたら気がつかなかったと思う。後部座席に座っていたので、よそ見をすることが出来た。白馬村を小谷村に向かって走行中に、この火の見櫓に気がついた。樹間に白い屋根が見えていた。ネット上の地図で確認すると、国道148号からおよそ430m離れたところに立っていた。

小谷村からの帰りに立ち寄った。友人の二人は火の見櫓好きでもないのにつき合ってもらった。 小谷の火の見櫓のように高さは調べなかったが、高い部類に入るだろう。脚元に消火ホースを掛けて引き上げるためのハンガーがあるが、このことだけでは高さは分からない。何か情報を見落としている?

火の見櫓の後ろはサクラの木、来春サクラが咲くころ再訪したい。


 


小谷村の火の見櫓

2024-07-29 | A 火の見櫓っておもしろい



1513 北安曇郡小谷村中小谷 3柱6半円型 開放(単材脚)2027.07.28





友人二人と小谷村へ。Sさんは幸田 文の『崩れ』(講談社文庫)を読んで、幸田 文と同じように崩れに惹かれるようになったとのこと。日本三大崩れ(なんてあるんだ)の一つ、稗田山崩れを見ることも小谷行きの目的だった。稗田山の山体が崩れたという大崩落の様子を望遠して帰る途中で火の見櫓を見た。この火の見櫓を何年か前に既に見たというSさんは、その時ぼくに画像を送ったというが、記憶にない・・・。

さて、火の見櫓の観察。

単材の短い3本脚も梯子も曲がっている。原因は不明だが、雪の影響かもしれない。屋根は部分的に欠損し、残っている部分も変形している。これは雪のいたずらに違いない。半円形の見張り台はあまり見かけないが、櫓の外側に梯子を設置した場合にはこれで良いと思う。

梯子桟の数と間隔寸法によって、見張り台の高さは約5.7m(0.3m×19)と分かった。見張り台の床から屋根のてっぺんまで、2.5mと仮定すると、この火の見櫓の高さは約8mとなる。

夏の間だけこの火の見櫓の近くに暮らしているというお年寄りに伺うと、もう何年も前から使われていないとのこと。近くに防災行政無線柱が立っていることに気がついた。周囲の山の影響で音声が聞き取りにくいのではないかと気になったが、このことは訊かなかったった。

交叉ブレースとリングとは突きつけ溶接されている。久しぶりに見た、なんちゃってリング式ターンバックル。