透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

佐久市塚原の火の見櫓

2024-10-12 | A 火の見櫓っておもしろい


1523 佐久市塚原 44〇型ショート3角脚

 44〇型、柱4本で櫓の平面が4角形、屋根も4角形、見張り台が円形が東信地域では最も多く、66%(218/329)を占める。実に3基に2基はこのタイプ。


屋根:カチッとしていて変形しそうにない軒の4隅にくるりんちょとは言えないような半円形の蕨手がついている。半鐘がある。サイレンやスピーカーが無いのは好ましい。

見張り台:手すりは飾りっけ無し。床は井桁状に構成した下地材に幅の狭い平鋼を1方向に敷き並べている。


簡素な踊り場 必要最低限の設え 開口はロング3角型。


補強部材をショート3角に構成した脚部は短脚。南信地域に多く50%を占めるトラス脚と比べると実にシンプル。この潔さは好ましい。


 


安中市松井田町の火の見櫓

2024-10-12 | A 火の見櫓っておもしろい


1521 群馬県安中市松井田町 44〇型 2024.10.05

 午後1時45分 高崎市倉賀野町の洋菓子店・ミリオンを出発。帰りはカーナビのお嬢さんの案内に素直に従うことにした。彼女が示したのは国道18号で軽井沢町に向かうコース。晴れ男効果がすっかりなくなってしまったらしく、天気はあまりよくない。

松井田で出会った火の見櫓はコンビニの駐車場の隣りの敷地に立っていた。コンビニコーヒーで少し休み、火の見櫓を観察した。残念ながら脚部はフェンスの内側からは見ることがっできなかった(写真①)。フェンスの外側に出るようなことをしてはいけない。4本の柱を横架材で繋いでいるが、見た目にその間隔が少し広めかなと思うが、櫓が細めだから、このくらいがちょうど好いのかもしれない。


出来れば無い方が好いでっぱりがあるが、仕方がない。ミリオンの火の見櫓もそうだったが、この火の見櫓も見張り台と比べて屋根が小さい。でも、①の全形写真を見ると、こういうバランスもあり、だと思う。残念ながら半鐘は無く、替わりにサイレンが設置されている。これはよくあるパターン。


櫓の中程にある踊り場。外付け梯子から櫓内に入るための開口にはUを逆さにしたアーチ形の部材が使われている。なかなか好い形。この開口部も私の注目ポイント。


脚が少ししか見えていないが、③と同様の形の部材が使われたロングアーチ脚ではないかと思う。

この先、碓氷バイパスで濃霧のくねくね道路を走行することになるとは・・・。