(再)長野県東筑摩郡朝日村小野沢 旧役場庁舎 3脚〇〇型 撮影日2021.11.03
1936年(昭和11年)に建設された朝日村の旧役場庁舎 登録有形文化財指定の申請をすることも検討されたが、住民へのアンケートの結果を踏まえ、解体されることが決まっている。敷地内に立っている火の見櫓も解体されるようだ。
脚間寸法3.2m 見張り台の高さ約13m 屋根頂部の高さ(見張り台床から屋根頂部までの高さを約3.5mと仮定して)約16.5m。高い部類に入る火の見櫓。3つのユニットを接合して一体化している。脚(柱)部材寸法 90×90×10(単位mm)上部の柱材はサイズダウンしていることが写真で分かる(写真1)。梯子の幅40cm、梯子桟の間隔43cm。
屋根頂部の冠蓋(かんがい)、避雷針と蔓状の飾り。見張り台と比べると屋根は小さい。
見張り台床面の構成 床下地材(根太)を放射状に設置してすのこ状に床をつくっている。
踊り場の床面の構成 梯子は踊り場で切り替えることなく、そのまま伸ばしている。
写真1
柱材相互のリベット接合
脚部の構成 部材をリベットで接合している。
3本の脚のうちの1本が自転車置き場の屋根を貫いている。
リベット接合
ボルトによる脚部の固定
「火の見櫓っておもしろい」というカテゴリーを設けることについて、次のように書いていた(2010.05.16)。**火の見櫓のデザインが思いのほか多様なこと、デザインに地域性がありそうなこと、ランドマークとしてもみることができることなど、なかなかおもしろそうなのでその観察記録として。**