丸の内オアゾにて 撮影日160711
■ これを「地面の蓋」で取り上げるか、「建築に棲む生き物たち」で取り上げるか迷いましたが、後者にしました。蓋という確信がありませんので。
丸の内オアゾの丸善店内の落ち着いた雰囲気が好きで、東京するたびに立ち寄ります。4階のカフェでコーヒーを飲みながら、買ったばかりの本を少しだけ読むという至福の時を過ごすのです。
マンホール蓋に注目するようになって初めてオアゾの床面の蓋(?)の存在に気がつきました。目から入る視覚的情報は脳に伝わりますが、不思議なことに(別に不思議なことでもないのかな)意識していないと脳はその情報を認識しないようですね。その場合は記憶には残らない、残ったとしてもあいまいな記憶、ということになるのでしょう。この蓋(?)がまさにその通りで、いくつも並んでいるのに今まで意識したことがなく、従って記憶にも残っていませんでした。同じ光景を目にしても記憶に残るものは人それぞれということも頷くことができます。意識しているもの、関心のあるものは人それぞれですから。
で、これは何でしょう・・・。蓋(?)としたのは蓋なのかどうかもわからないからです。単なる床面の装飾的なモノでもなさそうです。オアゾの外にも内部のホールにもいくつもあります。マンホール蓋のダミーを並べて床のデザインに活かした? 本当のところは分かりません。
表面の模様(地紋とすべきでしょうか)は複数ありましたが、そのデザインのひとつがこのトンボたちです。トンボをシンプルな形に捉え、グラフィカルにデザインしています。
トンボの向きはバラバラです。この様を見ていてふと若かりし頃のことが浮かびました。みんなそれぞれ違う将来を見据えていたんだなあ・・・。
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