朝日村熊久保遺跡・焼町式土器(深鉢)
■ 東筑摩郡朝日村の朝日美術館で11月24日までの会期で開催されている「朝日村の縄文土器」展を見てきた。この展示会のポスターで見た縄文土器の渦巻の紋様を直接見たいと思ったので。
以下、この展示会のチラシからの引用。**朝日村では縄文時代中期を中心とした遺物が多数出土しています。中でも鎖川左岸に位置する熊久保遺跡と鎖川右岸に位置する山鳥場遺跡は、集落跡や遺物の特徴から長く続いたムラがあったことが分かっています。本展では、昭和37年に始まり平成12年まで10次にわたる発掘調査がされた熊久保遺跡と、平成28年から29年にかけて調査された山鳥場遺跡から出土した遺物を一同に展示します。(後略)**
ゆったりと展示された美術館内の会場、展示されている多くの縄文土器にくるり、渦巻がデザインされている。
熊久保遺跡・唐草文土器(埋甕)
螺旋紋様は火の見櫓の屋根の先の蕨手に通じるデザインで、元々は全く同じものなのかもしれない。渦巻状の形は生命の連続性をイメージさせ、縁起が良いと解されていたのであろう。岡本太郎ではないが、縄文人の造形力に魅せられた。
縄文土器の螺旋の造形が連綿と受け継がれ、火の見櫓の蕨手にもなったのかもしれない。
塩尻市宗賀にて
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