透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

松本市中山の道祖神

2015-05-05 | B 石神・石仏


双体道祖神 松本市中山にて 撮影日150503

■ 松本平には数多くの道祖神が路傍などに祀られている。安曇野(松本平の一部を成すエリア)に500~600基の道祖神が祀られていると聞くから、その総数は800基、いや1000基を超えるかもしれない。

道祖神を塞神、障神(さえのかみ)と呼ぶ地方もあるが塞(ふさ)ぐという漢字から分かる通り、集落に悪霊や厄病神、邪鬼が入ってこないように守る神様だといわれている。あるエリアを守るという役目は狛犬も仁王様も同じだ。

道祖神は他にも五穀豊穣、子孫繁栄などの願いを叶えてくれる神様として、地域の人びとの暮らしに最も身近な存在だ。

今月の3日、松本市中山にある埴原(はいばら)神社に偶々行きついたがその際、近くでこの道祖神に出会った。ここまで縦長の道祖神は見たことがなかった。花崗岩ではないかと思うが、自然石に双体道祖神が彫ってある。摩滅が進んでいて、像の細部が分からないが、向かって左側の女神が酒器を持っているように見えないこともない。

建立年は確認できなかったが比較的古い部類の道祖神ではないか、と思われる。


 


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