■ 建築デザイン。その主眼は美しい建築空間の創出から、建築空間を成立させるシステムの提案へと移りつつあるようだ。海外の事情には明るくないが、国内では伊東豊雄の「せんだいメディアテーク」がそのはしりだったかもしれない。独創的な空間構成システムをいかに提案するか・・・。「せんだい」では、チューブと呼ばれる籠状に組まれた鋼管トラスとプレートと呼ばれるフラットスラブによる空間の構築システムが提案され、実現している。
森のコート
太陽のコート
■ 塩尻の「えんぱーく」、2006年に行われた設計競技の当選案には「壁柱」と呼ばれる、プレキャストコンクリート(PC)と鋼板の複合版(厚さ約200mm)によって床を支えるというシステムが提案されていた。
約100枚の壁柱が創りだす空間ってどんなものだろう・・・。柱ではなくて壁柱。設計競技の公開審査では壁柱について、図書館というオープンであるべき空間にとってはうっとうしい、できれば無い方がいい存在になるのでは、という指摘もあったように記憶している。
実際に空間体験してみると、壁柱はまったく気にならない。むしろ壁柱がいろんな空間を創りだすのに欠かせない存在になっていることがわかる。来館者はお気に入りの場所を見つけて、そこで読書をしたり、原稿を書いたり、勉強をしたりして過ごしている。
月のコート
今日の午前中、「月のコート」と呼ばれる吹き抜け空間に面する一角で『吾輩は猫である』を読んで過ごした。トップライトから自然光が降り注ぐ明るい空間は細かな活字を追うのによい。数回目のえんぱーく体験。
ふたつの円が繋がったような形のテーブルですね。
この形はえんぱーくのロゴマークなんです。
かわいらしい形ですよね。
個人的には森のコートのテーブルに惹かれます。
最近、読書から遠ざかっているので
文章力を高めるべく読書に励みたいです。^^