透明タペストリー

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「データ分析の力 因果関係に迫る思考法」

2022-02-14 | A 読書日記



 限定的な知の領域について深く知るためには専門書を読む必要があるだろうが、広大な領域をあちこち覗いてみるのに新書は向いていると思う。私のような発散型の人間には安価な新書はありがたい。

『毛 生命と進化の立役者』では鞭毛や繊毛の精緻な構造を知ることができた。ネットで微小管と検索すればいくらでもヒットするが、私は紙の本を読むことで知の世界を覗くことが好きだし楽しい。専門的な内容を理解できなくても構わない。

先週末、巣ごもりで読んでいた『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』伊藤公一朗(光文社新書2018年10刷)を今日(14日)朝カフェ読書で読み終えた。

本書はデータ分析の「基礎のき」を説いている。難しいことを分かりやすく解説することは難しいと思うが、本書は記述が論理的でその流れも明快で分かりやすい。著者の伊藤氏が日本ではなくアメリカの大学(シカゴ大学)で教鞭を取る研究者であることも無関係ではないかもしれない。本書の構成として「論理構成図」が載っているがこのような本はなかなかないと思う。

**データ分析の力が特定の専門職に就いている方だけではなく、これまで以上に多岐にわたる職種において要求されるようになってきている。**(はじめに 3頁) 

第1章で真っ先に示された、広告の影響でアイスクリームの売り上げが伸びた?という例題の解説、以降示される例題の解説になるほど!

興味深いデータ分析の世界。


RCT(ランダム化比較試験)、RDデザイン、集積分析、パネル・データ分析




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