■ 『日本の醜さについて 都市とエゴイズム』井上章一/幻冬舎新書を読む。
日本人は集団主義的で協調性があり、欧米人は個人主義的だという指摘は都市の景観には全く当て嵌まらない。欧米の都市景観は「和を以って貴しと成す」という協調性に支えられ、日本の都市景観は極めて個性的な建築から成り、協調性は認められない。前記の対比は逆転しているという、なるほど確かにと納得できる指摘。もっとも最近、ヨーロッパにも既存の都市景観に協調しない個性的な建築が出現しつつあるが・・・。
**『京都ぎらい』の著者による、言ってはいけない日本人論!**(帯より引用)