『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

「演劇とバンド」

2006年12月26日 | Weblog
今日は演劇について書こうかな?
去年から参加した劇団「ステードア」も、早くも1年半。
6月に初めての公演に出演して、チョイ役だったけど楽しかった。

演劇って思っていた以上に表現することが難しい。
一番足りなかったのは、台本を毎日のように読んでいたけれど
他の人の台詞まで頭に入っていなかったことかな?
正直な話、自分の台詞や出るきっかけを覚えるので精一杯。
本番の舞台では、精神的な余裕はあったものの技術的な面では
団員の中で一番下手くそだった。

台詞を言うのが早い、声が通らない、間が無い、相手との絡みが無い
姿勢が悪い、視線が客席に向いていない・・・・・・等など。
初めてだからいいじゃない、って言われるのが反って悔しい。
今はそういった事を意識してレッスンをしている。

でも、演劇ってバンドでやる音楽に良く似ている。
最初に言った他人の台詞を覚えていない・・・・なんていうのはその典型。
我々のバンドは全員がギターを弾き、唄を歌う。
3人でやるバンドは当然、コーラスが基本になる。
ところが、自分のパートだけ覚えても上手くハーモニーが取れない。
相手の音が解からないと、自分の音も出せなくなる。

バンドのメンバーは、全員が全部のパートを覚えている。
これは凄く重要で、僕らのバンドでは必要絶対条件。
それだから、たまにボーカールを交代したりして遊ぶことがある。
ギターでも、お互いの手癖や好きなフレーズを理解している。
たとえば間奏のギターが調子が良くて、乗りがいいときは
合図などしなくても、もうワンフレーズやったり、終りの部分も
何となく空気で感じ取ってピッタリと終わる。

演劇でも全く同じで、そういった阿吽の呼吸が出来るようになったら
演技も自然に余裕が出るだろうし台詞の絡みも、普段の会話のように
自然に聞こえるような演技が出来るのだろう。
それと役に成り切る事も重要。恋人役、夫婦役などは特にそう思う。
よく、映画や舞台で共演すると出来ちゃう役者さんが居るけど
良し悪しは別にして、そういった雰囲気になってしまうのは理解できる。
そういう意味で今年の公演で、僕の相手役に対して
もう少し普段の時間から色々と話をしたりした方が
良かったかな?なんて反省したり・・・・・
(あっ、僕の場合は出来ちゃいませんからご安心を!)

声の出し方も同じかな?
台詞を言う場合に、何処か力が入っている。
そしてマイクで喋るような距離感って言うのかな・・・・
つい先日、バンドでライブをやってそれを感じた。
マイクに近づくと、何処か声量が足りなくなる。
それにマイクに向かって唄っている。
少しマイクから離れて、客席の一番後ろの人に聞こえるように
意識すると不思議なくらい声が楽に出る。
遠くに向かって大きな声で歌っているのに
喉や胸の辺りの力が抜けて、声質自体もクリアなものになる。

これ最近、劇団の練習で教わっている事そのものなんです。
考えてみたら、サッカーでも強いボールを蹴るときや、
ロングキックをする時は、体の力が抜けていないと強く蹴れない。
人間の体って凄く不思議で、プロの役者さんの演技は
その辺りが決定的に違う。
今月初旬に観に行った、「アラカルト」に出演していた役者さんの
演技にそういった迫力を感じて、圧倒された。良い勉強にもなった。

来年の公演は6月。台本が年明け早々に送られてくる。
どうも、今回は少し台詞の多い役になりそうな気配が感じられる。
いきなりは無理だけど、今年より良い舞台になるよう頑張りたい。
コメント
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