『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、楽しく生きる事
周りにも笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

八ツ場ダム

2009年10月09日 | Weblog
八ツ場ダムの工事中止。
工事をめぐる地元住民の50年間を考えると、何とも難しい問題だなと思う。
50年かけて、まだ出来上がらないダム。
地元住民は、元々反対だったけれど地域活性化を代償としてダム建設を飲んだ。
50年の間に、時代は環境保護の方向に進んだ上に、ダムで水道水の確保や
洪水対策をするというのは、コンクリートがコンクリートを呼び、
環境保護が世界中で謳われている今の時代に時代遅れの発想とも言われている。
計画当初の建設費は、時間経過と共に跳ね上がり
当初予算を大きく上回り建設費は増加する一方。
そして、それは全て税金で賄われ、その税金を払うのは
地元住民だけではない、我々国民である。

ダム建設反対派は、環境破壊が生態系を崩すなんて言うけれど、
昔は、そんな発想は前面に出てこなかった。
それと、堆砂(堆積する砂)によって、ダムはいずれ必ず埋没すると
反対派は言うけれど、それも嘘。
僕が20代にオヤジの弟の叔父に奨められて読んだ本、
『ダムが埋没する』(開発問題研究所編・発行)にはそのことが書いてあって、
その当時、既に問題とされていた堆砂に対する問題は、
黒部川に建設された宇奈月ダムに排砂ゲートを設けるなどして、
技術的に対策が施されている。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TPage/TPSyosi236.html
まぁ、全てがそうではないと思うけど・・・・
ただね、八ツ場ダムの予定地は浅間山の噴火で堆積した火山灰地の地質で
そうでない地質の場所に造るダムに比べると、堆砂問題は簡単じゃないと思うけどね・・・・

でもね、地元住民は「話し合い」で何を決めようって言うんだろう?
結果的に補償をどうするかの話になって、世間からやっかみや,
冷やかし半分の余計な詮索や批判に晒されるだけじゃないの?
民主党の方針は中止。話し合いで工事再開の線はまず無いでしょう。
50年間の歴史とその間の住民の葛藤や苦労は十分に理解できるけど、
だからと言って、このままダム建設をする事は、その歴史を否定したくないだけ、
単なるこれまでやってきた事に対する、意地を通すだけになるんじゃないのかなぁ?
確かに飛び立った飛行機に後戻りさせるような部分は否めないけど
後の世代に、環境破壊などの負の遺産を残してまた50年過ぎるのかな?

自民党が地元住民の意見を無視しているとか言うのは、全くのお門違い。
そもそも、ゼネコンだとか建設業といった税金を食い物にしている連中の
利益確保と、その見返りを頂く構造を構築してきた自民党の議員が
既得権益を確保に、必死になっているだけでしょう。
地元住民の気持ちを無視しているとか、綺麗ごと言っているのはお笑いです。
自分たちのやった事が、今更「間違いでした」って言えないから
正当化しようとしているだけ。
これは「八甲田山」の全滅した軍隊や、太平洋戦争末期の日本軍とそっくりだよね。
間違いを認めるくらいなら突き進んで、挙句の果ては玉砕して恥をかくのを避けると言う発想・・・
自民党の発想は、その時代から何も変わっていないと言うことでしょう。
そういう奴らが国の将来を考えているなんて、とても思えないよなぁ・・・。
それで、政権交代になったわけでしょう?

前政権が散々好き勝手にやってきて、残した負の遺産を、新政権が後始末する。
「今まではこうだった」なんて言っていたら、結局は何も変わらない。
舵取りを交代して、今までのやり方を一回見直そうと言うこと、
それが政権交代すると言うことなんじゃないのかな?。

ただね、
前原国交相の態度は、毅然としているつもりだろうが、
あれじゃ最初から喧嘩腰で、とても相手の話を聞こうとしている態度には見えないね。

人と会ったら笑顔で挨拶する。
笑顔で挨拶されて気分が悪い人って居ないんじゃないの?
もし居たとしたら、その人は余程心の面でいい人生を送っていない人だと思うよ。
そういった、人と関わるときの大事な事を前原さん、忘れていないかな?
政治の渦に巻き込まれる形の住民には、十分納得出来るまで話し合って、
結果として中断することになっても、後々遺恨を残さないような補償を国はすべき。
それと、関係の無い外野が地元住民に対して誹謗中傷は絶対するべきじゃない・・・・

政権が変わって、まだ1ヶ月。じっくり、民主党の手並みを見ようじゃないの・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする