NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観た。
何となく点いていたテレビ。
「神様」と呼ばれるカリスマ酪農家三友盛行氏の話。
放牧にこだわり「立ち止まり、足るを知る」を流儀として、
自然と向き合う牛飼い三友氏のインタビューを交えての番組。
「成長するには、立ち止まる事が必要」と言う三友氏の興味深い話に
普段あまりテレビを観ない僕が、つい引き込まれてしまった。
人間、走り続けるだけでは成長できない。
立ち止まった時に、周りの景色が見える。
周りを見渡して、横に広げるだけではない、縦に深みのある成長が出来るという話。
うーん、何だか最近僕が感じていたことを簡単に言われちゃった感じ。
と言うのも、今の部署であるグループの子会社に来てから
以前に比べて、自分が随分変ったなぁって思っていたのです。
前の部署にいる時は、今まで他人がやらないでいた事を手がけて
何処かで先頭切って走っているような、そういう状況だから、
実際には大した事をしている訳じゃ無いのに、どこか心に余裕が無くて
何処かでいつも、イライラ、カリカリしていた。
当然、周りは怖がって寄ってこない。
それだから何だか孤立して、いつしか孤高の技術者みたいになっちゃった。
そして自分が必死にやってきた領域に、ろくに経験もせずに、資料や本だけ読んで
うわべだけ判ったような顔をして、安易に踏み込む人間を許せなかった。
結果的に、周りとは上手くやって行けず、自分から部署に見切りをつけた。
今考えてみれば僕自身、何処かに驕りがあったのでしょうね。
それから一年。ずっと頑張ってきて、走り続けていた気分だったから
部署を移ってから、暫くは「立ち止まっている」感じでいた。
古いノートを読み返してみたけど、後ろを振り返るというわけでもなく
何となく「今までやってきたことは何だったのかな?」なんて考えていた。
でも、立ち止まって周りを見るようになった。
まだ、入社して4年以下の若い技術者の集団。
競うまでもなく、明らかにレベルが違うのが判った。
じっと彼らの仕事を黙って見ながら、自分の仕事の計画をじっくり立てる。
自分から若い人のレベルに降りていって、色んな相談を聞いたり
一緒にトラブルを調べたりする時間が、凄く多くなった。
最近は、毎日のように質問やアドバイスを求めて若手が来るようになった。
以前は、こちらから訊かないと話やアドバイスをする事が無かったのに・・・
逆に、前以上に若い人が僕の意見を真剣に聴いてメモに取ったりする。
そういう時間って正直な気持ち、結構嬉しいものです。
多分、僕が変ったんでしょう。
他人を寄せ付けない空気が、今の部署に来て無くなった気がする。
今は、恩師である社長への恩返しのつもりで、若い人に自分の知識を
惜しげなく伝えているのも、微妙に若者が感じてくれているのでしょう。
勝手な解釈かも知れないけど三友氏が言う「立ち止まり、足るを知る」は、
まさにこんな事なのかなと・・・
何となく点いていたテレビ。
「神様」と呼ばれるカリスマ酪農家三友盛行氏の話。
放牧にこだわり「立ち止まり、足るを知る」を流儀として、
自然と向き合う牛飼い三友氏のインタビューを交えての番組。
「成長するには、立ち止まる事が必要」と言う三友氏の興味深い話に
普段あまりテレビを観ない僕が、つい引き込まれてしまった。
人間、走り続けるだけでは成長できない。
立ち止まった時に、周りの景色が見える。
周りを見渡して、横に広げるだけではない、縦に深みのある成長が出来るという話。
うーん、何だか最近僕が感じていたことを簡単に言われちゃった感じ。
と言うのも、今の部署であるグループの子会社に来てから
以前に比べて、自分が随分変ったなぁって思っていたのです。
前の部署にいる時は、今まで他人がやらないでいた事を手がけて
何処かで先頭切って走っているような、そういう状況だから、
実際には大した事をしている訳じゃ無いのに、どこか心に余裕が無くて
何処かでいつも、イライラ、カリカリしていた。
当然、周りは怖がって寄ってこない。
それだから何だか孤立して、いつしか孤高の技術者みたいになっちゃった。
そして自分が必死にやってきた領域に、ろくに経験もせずに、資料や本だけ読んで
うわべだけ判ったような顔をして、安易に踏み込む人間を許せなかった。
結果的に、周りとは上手くやって行けず、自分から部署に見切りをつけた。
今考えてみれば僕自身、何処かに驕りがあったのでしょうね。
それから一年。ずっと頑張ってきて、走り続けていた気分だったから
部署を移ってから、暫くは「立ち止まっている」感じでいた。
古いノートを読み返してみたけど、後ろを振り返るというわけでもなく
何となく「今までやってきたことは何だったのかな?」なんて考えていた。
でも、立ち止まって周りを見るようになった。
まだ、入社して4年以下の若い技術者の集団。
競うまでもなく、明らかにレベルが違うのが判った。
じっと彼らの仕事を黙って見ながら、自分の仕事の計画をじっくり立てる。
自分から若い人のレベルに降りていって、色んな相談を聞いたり
一緒にトラブルを調べたりする時間が、凄く多くなった。
最近は、毎日のように質問やアドバイスを求めて若手が来るようになった。
以前は、こちらから訊かないと話やアドバイスをする事が無かったのに・・・
逆に、前以上に若い人が僕の意見を真剣に聴いてメモに取ったりする。
そういう時間って正直な気持ち、結構嬉しいものです。
多分、僕が変ったんでしょう。
他人を寄せ付けない空気が、今の部署に来て無くなった気がする。
今は、恩師である社長への恩返しのつもりで、若い人に自分の知識を
惜しげなく伝えているのも、微妙に若者が感じてくれているのでしょう。
勝手な解釈かも知れないけど三友氏が言う「立ち止まり、足るを知る」は、
まさにこんな事なのかなと・・・