『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、楽しく生きる事
周りにも笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

叔母の旅支度

2010年11月27日 | Weblog
今日は一昨日、亡くなった叔母の納棺。
夕方から、叔母の兄姉である叔父と叔母とその子供の従姉妹に
僕と弟が加わって、叔母を送り出すための身支度を行った。

僕と弟は祖父母と親父の時に経験しているけれど、
他のメンバーは身内の身支度は初めて。
かと言って、我家の親戚の葬儀はいつも皆が陽気に振舞って
メソメソする事無く、冗談を言いながらというのが通例。

決まってお笑いを言う役割が決まっていて、僕はその一派。
ふざけてるんじゃないんですよ。
亡くなった人を、みんなで送り出してやるのに暗い雰囲気を作るのは
我家の家系ではみんな、好まないのです。

叔母が「豆ちゃん」と呼んで好んで使っていた、ソラマメの枕を使わせて
お棺の中に一緒にいれてやったのだが
『絵的にちょっと変だよなぁ・・・・』と言って、みんなで笑う。
娘が最後に口紅を引いてやった時も、
『プルプル系の唇になっちゃったなぁ・・・・』とか
他人が見たら、不謹慎に見えるだろうけれど、うちの家系の葬儀は
いつも笑いと笑顔を絶やさないように、皆がして居る。

脚絆のヒモを結ぶ時に『かた結び』にしたり、足袋を逆さに履かせたり
色んなしきたりがあるのも久しぶりに聞いて思い出したり
三途の川を渡る旅で遣うお金を入れる袋を『ずた袋』と呼ぶのを聞いて
ちょっと驚いたり・・・・・

『ずた袋』って、肩掛けのバッグや首からぶら下げるバッグを
お袋がそう呼んでいたから『ずたずたにボロい袋』の事だと思ってたんだけど
本来、『頭陀袋(ずだぶくろ)』って言って、僧侶が衣食住の欲を払い落とす“頭陀行”を行う時に用いるものだったらしい。
ここでも『へぇぇぇ』なんて、感心しながら間抜けな空気が
皆の居る空間を和ませていた気がした。

それでなくても、叔父が用意した戒名の書いてある布を見たら
なんだか込み上げてきちゃったり、やっぱり和んでいても、楽しい訳じゃない。

斎場の関係で、月曜日まで通夜が延期され告別式が終わるのが
火曜日なので、休暇を取って叔母を送り出してやるつもり。
告別式は身内だけでという事だから、一人っ子の従姉妹は
寂しいだろうし、僕らもそれは本意じゃない。

儀式が終わって納棺して、叔父さんを囲んで近くのファミレスで
昔話に華を咲かせて、通夜にまた集まろうと言って別れた。
僕は弟に最寄の駅まで送ってもらって帰って来た。
コメント
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