アパートの住民募集や管理、インターネットの整備を依頼するための
打合せを地元の不動産屋さんと相談。
いよいよ、アパートも来月には引き渡しになる。
本当は3月中に完成した方が良かったんだけど、地盤改良などの
予定外の工事が入っちゃって、まぁ仕方が無い。
そのせいでも無いのだろうけれど、最近は取り壊した実家の夢をよく見る。
ほぼ毎晩と言っていいかも知れない。
最初は、実家をリフォームするはずだった。
ところが、思いの外工事費が高くて、新築とあまり変わりないうえに
使い勝手が悪いので部屋のレイアウトを変えようとしたら
新築で無いと、僕の希望するレイアウトにならないので新築に切り替えた。
今住んでいるマンションを売りに出して、自己資金を足せばローンが軽くなる。
ローンの残金も1000万円程度で済んだはずだった。
自宅に貸部屋を付けたプランなら、ローンを家賃で賄えたはずだった。
ところが、今度は住み慣れた今のマンションから引っ越すのを嫁さんと次女が嫌がった。
生まれた時から、幼稚園、小学校、中学校と進級してきて、
友達の関係もあって、次女はなかなか生活のベースを変える気にならなかったようだ。
嫁さんはそれに加えて、他人との関わりが面倒で今のままが良いと言っていた。
転校が多かった僕は、その気持ちが良く解ったので、それなら丸々貸してしまおう・・・
ということになって、今の計画に決まった。
3月までに作れば、お客さんも集めやすいと、工事を一気に開始した。
そのために実家の解体は、あれこれ考えている時間が無かった。
でも、納得するまで待っていたら何時になるか解らないので、
エイヤ!でやった方が、すっきりすると・・・・
その判断は間違いではなかったと今でも思っている。
でも、ここへきて毎晩のように見る夢は何なのか?
家って、自分の人生の一部なんだなって思う。
年寄りが、家を建て替えたりするのを嫌う気持ちが良く解る。
汚くても、古くても、自分の人生の一部を一緒に過ごしてきた家。
柱に付いて居たオヤジのポマードの油。
鴨居にかかっていた写真や、神棚のあった玄関。
床の間にあった仏壇。二階にあった古い箪笥や鏡台、長火鉢・・・・
そういえば神棚も、解体時に一緒にしてしまった・・・・
あとで気がついたのでどうしようもなかった。
出来るだけ取っておいて、今度のアパートの一室で保管しようと思ったけど
それにしても、家一軒分は無理。
何処かで割り切らないと、先に進まなかった。
でも、やっぱり無くなった実家が好きだったんだなぁ。
玄関を開けるとお袋が居る。
お袋と過ごす時間が、なんとなく癒しの時間で・・・・
家って、こんなに自分の一部だなんて思ってもみなかった・・・・