http://digital.asahi.com/articles/DA3S11076742.html
STAP細胞の小保方さんの会見が行われた。
曲りなりにも科学に関わる仕事をしている身なので、今回の騒動は関心を持ってみている。
30歳と言う、研究者としては非常に若い小保方さん。
本人も語っているように、確かに未熟な部分は多々あろうかと思う。
僕は若い連中にいつも言っている事は、
『実験の結果は、事実だけを書いて、誰が見ても解るように書きなさい』
と、特に弟子には言い聞かせている。
事実だけを書くことによって、間違いも発見される。
間違ったことを書いても、それに気がつく人がいれば恥じることはない。
それよりも問題なのは、事実以外の都合のいいことだけを書いて、
裏に潜んでいる、間違いや勘違いに気がつかないで周りが動いてしまうことが
一番大きな問題なのだ。
だから、小保方さんは自分の研究に自信があるならば、押し通せばいい。
もし、間違いに気がついたなら、潔くそれを認めて、改めればいい。
失敗をすることで、人は進歩して行くのだ・・・・
と、僕自身の経験からも、そんなことを思うのです。
ところが、理化学研究所の対応はそうではない。
僕からすると、上司が『若手をリーダーにしたのが間違いだった』とか
『未熟な研究者』と言って切り捨てるところに、薄汚い組織の力関係を感じる。
そんな中で若い人の道を切り開いてやれるのか?
若い人の未来を閉ざして、この先の研究に広がりがなくなる可能性とか
もっと大きな視点で物事を見れないのかと、小保方さんが気の毒になってしまう。
ここで僕の持論
『部下を育てるのは、子供を育てるのと同じ』
『人を育てることが出来るのは、そういう環境で育ってきた人間だけ』です。
会社でも、若手を育てようとしたら、我慢が必要です。
敢えて失敗させることも必要。
子育てをするときには、身を呈してでも守ってやらないといけない場面がある。
会社で言えば、部下の失敗は上司の責任だと思うこと。
そういう環境で育っていない人は、自分の部下を公衆の面前で批判する。
これは最低ですね。
仕事ぶりを見れば、その人間の育ちが解ります。
いわゆる『資質』に欠けた人間が、人の上に立っている事が多い。
そういった『大人』は、仕事以外に夢なんて持っていないでしょう。
『夢を持たない大人が、子供に夢を持てと言えるのか?』
こんな言葉も、ありましたね。
小保方さん、失敗にめげず頑張って欲しいな・・・・。