今日は稽古となる、生涯教育センターが夕方6時から3時間しか借りる事が出来なくて、
稽古は3時間だけでした。
座長は2幕の稽古をやりたかったのですが、演出助手のスタッフをやって居る若手から、
唄と振付の確認だけ少しやりたいという申し出でがあって、最初の1時間は、
その練習に充てられました。
座長は唄よりも、芝居の稽古をやりたかったので、少々不満そうな顔をしては居ましたが、
芝居の中で唄う唄や振付が出来ないと
結果的に稽古が進まないので、仕方なく応じたようです。
そんな事があって、座長のイライラがある中で芝居の稽古が始まったのは夜7時から。
芝居の方は、途中で止めて立ち位置や、役者の動きを決めて行く作業が淡々と進みます。
ところが、ある役をやるおバチャマがその流れを止めてしまう。
このお方は、不思議なくらい台本通りの台詞が言えない。
それだけじゃない、自分で勝手に台詞を作ってしまうものだから困ったもの・・・・
一番困るのは、台詞が違うから、どのページのどの部分をやって居るのか?
他の人が判らなくなってしまう事。
それに加えて、テンポが悪い。台本を片手にしている時でさえ自分の出番や
台詞のタイミングを外してしまうから、そのたびにやり直しが入る。
僕らおじさん軍団の出るシーンで、そのおバチャマが絡むシーンがあった。
台本でたった1ページ半くらいのシーンなのですが、その中でたった3つの短い台詞が
出て来ない、出て来ても台詞が違う、タイミングが悪く芝居のテンポが崩れる・・・・
業を煮やした座長が、台詞をカットすると言い出す。
おバチャマは、本番までにはキチンと覚えると言って喰い下がる。
僕らおじさん軍団はその間、横で雑談してる演技、いわゆる『ガヤ』をし続けていたんだけれど、
その中の会話
僕:『おい、また台詞が違うぞ…』
隊長:『う~む、しかしどうやるとあのセリフになるんだ・・・・』
僕:『隊長、一種の才能なんでしょうか?』
合唱おじさん:『うー、次の台詞のタイミングがぁ・・・・』
僕:『隊長、いま突撃したら駄目ですよ』
隊長:『う~む、まさに迷走状態だな…』
僕:『隊長、我々はいったいどのシーンをやって居るのですか?』
隊長:『まて、少し様子を見よう』
合唱おじさん:『自分の台詞も解らなくなってきた・・・・』
僕:『隊長!我々は何処へ向かっているのでありますか?』
隊長:『う~む、何処だか私にも解らなくなってきた』
僕:『また、今日も玉砕ですね・・・・』
本当にこんな会話をして、自分たちの出番を待っているのです。
その御蔭で、台詞のタイミングが回ってきても判らなかったり・・・・・
唄の場面は、ただでさえ軍団の2人がまともに唄えない状況で特訓して居るのに、
今日はその前に完全に気合を殺がれてしまったのか?
僕と合唱おじさんの唄に遅れて、問題ありの二人が唄うからエコーがかかったみたいな
輪唱になってしまい、とにかく滅茶苦茶・・・・
そのうち、まともに唄っている僕らまで『あれ?俺たちが間違っているのか?』なんて・・・・
一旦、外れた歯車は最後まで元に戻らず、まさに『玉砕』。
メンタルの滅茶苦茶弱い、特殊軍団だと言う事を露呈してしまいました。
やっぱり僕らは、元特殊部隊出身の戦友では無く、
なぜか運良く生き残ってしまった『特殊な部隊』に、役作りを変更する予定です(笑)