前日の試合で、GKをやったのですが相手のシュートを横っ跳びして、
失点を防いだまでは良かったけれど、その時に着地に失敗して、
右の肘から地面に落ちちゃった。
その時に右肩に激痛が走ったのだけれど、試合中はそんな素振りを見せないのが
僕ら世代のサッカー選手の『美学』。
案の定、今朝は右肩が上がらず服を着るのも大変です。
オマケに首の影響で、左手はずっと痺れていて、左肘から先は痛みがある。
そんな訳で、今日は首に鞭打ち症の人が付ける医療器具のネックカラー
をして一日過ごしました。
ネックカラーとはいわゆる『首のコルセット』。
僕が使っているのはソフトタイプで、軽い鞭打ち症の人の首を支える補助程度。
ハードタイプのネックカラーは頸椎の動きを固定(妨害)する効果があるけれど
ソフトタイプの場合は、動きを制限する程度で頸椎の動きを固定するまでには至らない。
それでも、この寒い時期に首の回りが温かくて気持ちが良い。
下を向いたり、横を向いたりするのが大変だけれど、とにかく首が楽。
首に障害が発生すると、普段は気がつかないけれど頭の重さを凄く感じる。
人間の頭部の重さは、成人で体重の10%と言われる。
僕の場合、身長に対する標準体重が63kgだから6kgくらいなのかな?
脳の重さは2%くらいだから、僕の場合は約1.2kg。
『お前の場合は1.5%くらいだろう』なんて言われそうですが・・・・・
で・・・・この6kgを支えているのが首。
サッカーで一番首を酷使するのはヘディングだと思うでしょう?・・・・・
ところが実際にはそうじゃない。
ヘディングと言うのは、基本的に眉間の2cmほど上の額中央部にボールを当てる。
この額中央と言うのは野球のバットで言えば芯の部分。
方向を変える時も、当てる場所は基本的に同じで、顔を飛ばす方向に向けるのです。
僕は意外とヘディングが上手くて、額の中央部に当てるのが得意。
これは意外と簡単で、頭にボールが当たる寸前までボールを見て居れば、
嫌でも当たるんですよ。
横に首を振って居るような選手は、方向をコントロールできない上に、
威力があるヘディングを放つ事が出来ません。
と言う訳で、話を戻しましょう。
首を酷使するのは、キーパーのセービングの時です。
立っている状態から、横に素早く移動するとします。
その時に首へは横に力が加わりますよね?
ジェットコースターなどで、急カーブが来ると頭が外側に持って行かれる、あの感じです。
セービングの場合は、腕を振り下ろすような重力が首にかかります。
要は真横に転ぶ感じです。
最近、サッカーの試合をやると必ず首が痛くなるので、GKをやって居たのだけれど
実は、これが一番首に良くないポジションだった事に最近気がついた。
それで、プロのGKの体をじっくり見てみると首の太さが半端じゃない。
ドイツ代表のノイアーや、イタリア代表のブッフォン、日本代表の川島など
GKの首は、太く筋肉で支えられているのが判ります。
僕もかつては首回りが太くて、強かったのですが、追突事故に遭ってから
途端に首が弱くなりました。
しかし、ネックカラーを付けて会社に行くと、ロッカールームで僕の姿を見た若者が訊いてきた。
若者:『それ…なんですか?鞭打ち症の器具でしょうか?』
僕:『あぁ・・・・これ?赤坂や六本木で流行ってる、最先端のマフラーなんだよ。
まぁ、田舎に住んでる君等は知らんだろうけどねぇ・・・・』
若者:『えぇ、そんなのネットとかでも見た事無いですよぁ・・・・』
僕:『馬ぁ鹿・・・・それが田舎の証拠なんだよ・・・・都会の人間はさりげなく流行らせるのさ・・・・』
若者:『そうなんですかぁ・・・・、本当ですかぁ?』
僕:『僕が君等を騙して、何の得があるんだね?』
若者:『・・・・・・』
しかし、誰も信じる事無く『じじいが首を痛めた』と事実が広まりました。