今年のノーベル医学生理学賞に大隅良典東京工業大栄誉教授が決まった。
基礎研究を地道に続けてきた大隅先生の功績はすごいなぁと思う。
『何事も基礎を疎かにしてはいけない』
と言うのが僕の持論でもあるだけに、こういう方が受賞するのは本当に嬉しい。
ところがお隣の国では、それを妬ましく思っている様子。
日本人のノーベル賞受賞者は、今回の大隅先生で25人目。
お隣の国は、受賞したのは元大統領の『平和賞』ひとつ。
科学技術や文学の分野では、全く居らず候補にも挙がらない。
何でも日本に勝てばいいお国柄ですけど、こればかりは簡単に行かない。
真似しても駄目だし、そもそもノーベル賞を受賞するには
何十年と言う研究や、その成果を審査されるのだから、
お隣の国が本気になっても、まず追い抜くことは不可能でしょう。
『何事も基礎が大事』と若い人に言い続けてきたが、退職した前の会社では
そういった事をコツコツと積み重ねようとする人間が居なかった。
今の仕事で、若い人たちに色々と教えているんだけれど
『最初は皆、素人』と言って、電気工学も出来るだけ解りやすく
説明しながら、教えている。
人に教えるのは、自分が理解していないと出来ない。
よく、難しい事を言って解らなくしちゃう人は、理解度が低いって思っている。
大隅先生が『なんで???…と、解らないことに興味を持つ気持ちが大事』
と仰っていたが、まったくその通りだと思った。
僕は小さい頃からその連続だった。
自称『なんで?なんで?君』
今の仕事でも解らないことがあると、すぐに質問するし、
自分で調べたりして、納得しないといつまでも考えている。
興味を持ったことに対して、労力を惜しまずしつこくやれる。
言い換えれば、好きな事しかやらない・・・・我儘な人間です。
そういう我儘な僕を生かしてくれた先輩や、元上司、同僚、仲間。
関わってきた人たちには本当に感謝しています。
好奇心は人を成長させる。
自分の娘たちにも『好きなことをやって生きて行きなさい』
と言い続けて育ててきた。
人の事なんかどうでも良い。
自分の好きなことをやれば、寸暇を惜しんで何かをやる事になる。
そうじゃない人は、不幸な人生を送っている気がします。