今日はいつも通り昼過ぎから仕事。
今月から、ある装置メーカーから装置の組み立てを請け負って
6月だけで18台を組み立てなければならない。
そもそも図面を見ながら物を造るなんて事をやっていない、
『職人』連中だから、まずは図面通り物を造る事から教えて、
手順を決めて、効率よく生産する事を教えている。
まずは図面にある部品を仕分けすることから始まったのだが、
メーカーから支給された部品と図面がリンクされていない。
つまり大量に有る部品の一覧表と、図面を照らし合わせて、
その部品を探して、置いてある場所を判りやすくすることから始めた。
そして、部分的に組み上げをしてみたんだけど、
その時にちょっと驚いたことがあった。
『職人』なのは確かなのだけれど、どうも何かが違う。
僕が指示を出して組み立てをやらせているのだけれど、
良く見ると工具の使い方が全然判っていない。
アルミで出来た部品に、ステンレスのビスを組み込むときに
いきなり工具で回し始めて、ちょっと驚いた。
アルミニウムのネジ穴は柔らかいから、
ステンレスのネジを入れる時は気をつけないといけないのに
いきなり工具で押し込んで回し始めたり・・・・
どうやら『職人』なのはある部分の技能だけで、
僕のような人間に、工具の使い方を教えられる時点で
単なる素人と化してしまう。
今までどんな仕事のさせられ方をしてきたのだろう?
ちょっとがっくりした一日でした。
言い方が適当かどうかは判りませんが、
『育った環境』と言うものを、凄く感じたのでした。
そう言う意味でも、前の会社は凄い会社だったんだなぁ…
と、退職した会社の実力を改めて感じたのでありました。