東北復興のボランティアに参加してもう今年で6年目になる。
一昨年は、時間の都合がつかなくて参加できなかったけれど、
去年は2年ぶりに参加することが出来た。
震災のあった2011年3月11日。
僕はその1か月前に、癌で19年間も闘病生活をしていた母親を亡くした。
一人ぼっちで生活する母親を見ているのが辛くて、
亡くなる前の数年間は、週末になると家族をそっちのけで、
実家に通って、食事を作って一緒に食べたり、時には話し相手になって
昼寝したりして、入り浸っていた。
行った時よりも、帰る時の方が辛かったかな?
『また一人ぼっちにしちまうんだ・・・・』って言う感じでね。
その後起きた、震災で被災地の映像を見て、ショックだった。
仮設住宅で独り暮らしする、お年寄りたち・・・・
不謹慎かも知れませんが、正直な気持ち、
『この人たちはこのまま死んで行くのかな・・・・』って。
それで、このプロジェクトで被災地の人たちに元気づけられたら・・・・
それが僕が参加する事に決めた理由だった。
ただ、このプロジェクトに参加して、何処か違和感を感じていた。
東京からアマチュアミュージシャンを集めて、バスで岩手まで行き
そこで設けたライブ会場で、それぞれが唄う。
金目当てや、名を売ろうと言う商業的な側面を排除しないと
ボランティア活動とは思って頂けないから、これは正解だと思う。
でも、実態は東京から言った人間たちだけで盛り上がって、
地元の人たちはほとんど興味を示さなかった。
何処の会場も、聴衆は居るのだけれど、それは内輪ばかり。
本当の意味で、被災地に元気を与えるイベントには成っていなかった。
それでも、何もやらないよりはマシだと思って、納得して来た。
でもね、今までやってきたのは、本当の意味で現地の人を励ましたり
元気を出して貰いたいと言う思いが弱かったんじゃないかって、
そう思うようになって、この一年を過ごしてきたように思う。
そんな中、今は『お年寄りに元気を出して貰うプロジェクト』で
何だか、方向性が見えてきた気がする。
今は、今回のダンスを東北で広められたらなって・・・・
そんな事が漠然と頭に浮かんできています。