『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

『お客様からお金を頂く』と言う事・・・

2017年06月08日 | Weblog

昨日書いた、今の仕事の話。
とにかく全体の意識や、作業の質といったレベルを上げないといけない。
今日は皆、気を遣って手袋をして作業をしていたので、一つクリア。

しかし、僕のように皆から『いい加減な男』と思われている人間が、
お客様の顔を思い浮かべながら仕事をしている・・・・
なんて、誰一人として思わないでしょうね。

実は僕がそうなったのは、若い頃に世話になった叔父の影響。
珈琲問屋を営み、行く末は僕を跡取りに…と考えていた叔父。
最初は直営の喫茶店で、接客の仕事をさせられた。

最初の1週間、叔父は僕の仕事ぶりをじっと見ていた。
そして叔父から言われた言葉が
『お前、珈琲1杯250円を馬鹿にしているだろう?』だった。

確かに、その前にやっていた仕事は日銭で2万円貰っていたから
250円なんて金額は、大した金額とは思っていなかった。
そんな気持ちで居るから、そういう事が態度に出る。
お客様が来ても『いらっしゃいませ』と言わない。
お代を頂く時も『ありがとうございました』の一言も言わない。
言ったとしても、小声でボソボソ・・・・

叔父に『お客様からお金を頂く』と言う事をじっくり話された。
決して説教じゃない、叔父は『1円稼ぐのだって簡単じゃない』
と、若い頃に苦労して築き上げた会社の事を話してくれた。

その後、改心して僕は大声で
『いらっしゃいませ』『ありがとうございました』と言うようになった。
すると、お客様の反応も変わって、お金を頂く時に笑顔が見えるようになった。

僕の我儘で、叔父の家を飛び出したけれど、
その後の仕事で、大声で挨拶するようなことは無くても
自分が作った製品を使うお客様の顔を、いつも考えるようになった。

だから設計者にありがちな『こんな良い物を作っている』
なんていう、供給する側の思い上がりが凄く嫌だった。
特に汎用の量産機を作っていた子会社は、その意識が強かった。

『自分の作った装置を、一回自分で納入してきたら・・・・』
って、部下に言っていたのも、お客様の反応を見て欲しかったから・・・・

本社に居る頃は、いわゆるカスタムメイドの装置ばかり作っていた。
その関係で、納入に帯同することが多かった。
性能が出なければ、お客様はいい顔をしない。
逆に、期待された性能を出した時の、お客様の顔は今でも忘れない。
北大の教授、オックスフォードの教授、東北大の教授・・・・
お客様から、笑顔で肩を叩かれた事は一生忘れないでしょう。

『お客様からお金を頂く』と言う事を考えるとき、顧客満足度なんていう前に、
仕事をする時にお客様の顔を思い浮かべて、仕事に臨む事を教えた方が良いんじゃないかな?

コメント
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