『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

理科だよ、理科!

2017年06月28日 | Weblog

今、とあるメーカーから組み立て作業の依頼を受けて
光学系の装置を組み立てている。
詳しい事は書けないけれど、紫外光を使う装置。
レンズで集光して、鏡に反射させて紫外線で露光をする。

こういった光学系の装置と言うのは、機械的な精度が物を言う。
そう言う意味では、前の会社で造っていた顕微鏡と同じ。

レーザービームを使って、出射したビームが鏡で角度を変えられて
一旦外へ出たところに再び鏡で元の位置に戻すように光軸の調整をする。
鏡の角度によって光が上下左右に振れるので、それを微調整しながら
鏡の機械軸を合わせる作業は、光の動きを理解しないと出来ない。

でもこれは小学校の時に習った『理科』なのです。
鏡の鏡面が歪んでいない限り、鏡に当たる光は鏡面に当たった時、
その点から鏡面に対して垂直な線を引くと、その線を中心に
入射角と反射角は基本的に同じになる。

子供の頃に手鏡を使って、遊んだ時の感覚そのもの・・・・
『理科』なんて言うから判りにくい、『理科=遊び』と考えれば
学校の勉強も面白くなるはずなのにねぇ。

調整は上下と左右、光を動かしたい方向を頭に入れて鏡の角度を
上手く調整すれば、光軸調整が終わる。
何をやっても駄目な時は、そもそも組み上げた時の
機械的な位置がずれていることになる。
こうなると、最初から機械部品の組み直しになる。

ところが、いま調整をやらせている人間は、
動かす前に、紙にでもイメージを書いてどうしようか?
考えれば良いのだけれど、やみくもに鏡を動かす。

こういった簡単な理科を理解していないと
そう言うイメージ図すら描けずに、あれこれと弄ってしまう。
まぁ、この仕事に限らず仕事と言うのは何でもそうですけどね。

ここで僕の持論
『どんなことでも最初はみんな素人』
だから、解らない、出来ないは恥ずかしい事じゃない。
恥ずかしいのは解ったふり、出来るふりをすることですね。

そんな訳で、最初はそういった事を理解してもらうのが大変だった。
僕にしてみれば、ゲームをやっているみたいで楽しそうな作業。
それでも、僕が手を出してやってしまったら誰もやらなくなる。
素人だからこそ、考えて基本的な事を理解する事から始める。
なまじっか、簡単に出来ない方が良いと思っています。

コメント
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