過去に何度か書いたこの話題。
定年退職して以来、すでに1年3か月を経過してしまったけれど、
何かを変えないと、ずっとこのままの状態で流されそうな気がする。
正直な事を言えば、定年の半年くらい前までは、雇用延長も考えていた。
でも定年の1年前から、今の会社からもオファーを貰っていて、
『世話になるかどうか?今の所五分五分』と答えていた。
気持ちの中では、もう少し役に立ちたい・・・・って思っていた。
でも、僕がそんな事を考えるのは、自分らしくない気もしていた。
定年前に仕事を干されたときに、職場の雰囲気を壊さないように・・・・
なんて、格好つけちゃったから、どんどんおかしくなった。
我儘を押し通して、好き勝手にやれば良かった。
本社で僕を見てくれていた常務から
『ヒールになりきれないで、良い人になろうとしたのが失敗』
と言われて、退職してからその言葉の意味が判った気がした。
前の会社に居て、仕事は楽しかったけれど、僕のやった事は、
結局のところ誰も評価してくれなかったし、
それゆえ、仕事の成果を評価してもらおうと思ってやって来なかったから、
僕はひたすら自分の達成感だけを拠り所に仕事をして来た。
定年が近づいてから、訳の解らない虐めや、パワハラに遭って心が折れそうになったり・・・、
それでも何処かで我慢したり、耐えたり・・・・とにかく定年まで頑張ると決めて時間を過ごした。
その結果、他人の決めたルール、時間で生きて行くのはもうコリゴリだ・・・と
残り少ない自分の時間は、自分のために使いたいって・・・・
退職する時にそう思ったのでした。
だから、今の仕事に就く条件は『自由な時間で働かせてほしい』だけだった。
意外にもそれが認められて、一年間やって来たけれど、やっぱりどこか違う。
今の仕事でも、悪役になりきれない。
と言うより、悪役になるにはドップリと付き合わないとね・・・・。
ドップリ浸かるほど今の仕事を続けようと思っていないから、
そう言う意味では、下手に深く関わらないようにしている。
それでも、自由に働かせて貰っているし、仕事で教えるべき事は
全て惜しまずにさらけ出している。
少しずつ、僕の教えていることが浸透してきている手応えもある。
仕事をすればするほど、遣り甲斐が見いだせるであろう良い仕事が回ってくる。
僕は幸せな仕事人生を送っているなぁ・・・・ってつくづく思う。
でも本音は違う。
80歳まで元気に生きるとして、残り20年弱。
若い頃ならともかく、今は仕事をやった後の達成感なんて要らない。
定年後は、ローンを払うために働く必要がない。
借金して建てたアパートが、自宅とアパートのローンを稼いでくれるし、
僕が死んでしまえば、生命保険などでその借金もなくなるからね。
だから、お金のために働こうなんて思わないし、余分な金なんて欲しいと思わない。
すでに僕はもう、仕事に生きがいを見出していない・・・・。
楽しい事をやって、活き活きと人生を謳歌して、他人に元気を分け与えたい…。
これが本心ですね。
定年後の生活設計が、どんどん違う方向へ行きそうで悩んでいます。