春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

庭先で高所の戦いに挑む

2021-06-04 10:24:00 | 晴耕雨読
狭い庭に、ヒバ6本の刈り込みの季節がやってきた。つげは枯れが進み半身不随状態に若葉もわずかで刈り込みは諦めた。
加齢と共に年々進む、体力の劣化は自然の流れ。特に足腰の筋力の衰えは、高所作業に重くのしかかり、たかが3m程の高さのヒバ狩りが、危険を伴う。
もう限界と感じつつ、今年は引く手あまたの専門業者に頼もうかなと思いつつ、とうとう自力でやってしまった。
朝の散歩は諦め、早朝5時代から、ほぼ日没まで、2日間もかかってしまった。
人通りの少ない静寂な住宅地では高所でのパチパチとはさみの音が響き渡っていた。
高所に取り組む哀れな爺の姿がどうしても目についてしまう。周辺に狩り落とされた葉っぱの山に、通りすがりの隣人に「綺麗になりますね」と声を懸けられ、お世辞と判ってもその気になってしまう。
◇危険を伴う高所作業
<梯子の頂部、フラットな水平部分にも乗り、掴まるところなく危険を覚悟>

毎度のことながら3m近い植木に梯子が必須であるが、グラグラと梯子が揺れ、不安定で危険も伴う。
目の前の植木の枝を手にかけ梯子の頂部は2mの程の高さに上り詰めるが、筋力の衰えから、体が中々上に上がらない。
漸く登って、周辺の支えから手を離し、完全フリーの状態で長挟みを持つ。梯子が基礎にしっかり乗って居ない状態では足の震えから、梯子が揺れ出し、何時倒れても仕方ない状態に身の危険を感じ、思わず身をかがめ直ぐに降りてしまう。
改めて梯子の据え付けを変え、安全確認し、高所への再挑戦となり、上がったり下りたりの繰り返しで、大変非効率である。
こうして1本の植木を中心に手の届く範囲で一回りし、刈り込んでゆく。庭は隣接する植木もあり、狭い空間での梯子の据えつけに難渋する。更に、植木はコンクリート塀の脇にあり、塀の外側に出て、改めて梯子を据えつけるなど、梯子を抱え家を出たり入ったり難渋を究める。
◇過去に梯子が倒れる事故
過去に梯子で登る過程で枯れ枝に体を預けたが、その枝が突然折れてしまい、梯子に乗ったまま倒れてしまった。
倒壊時は丸でスロービデオの再現で ゆっくりと傾き、0.07屯の重力加速度を伴って、僅かな鈍い音を立てて庭土の上に叩きつけられた。 梯子もろとも倒れ、ウルトラCの着地難技も通用出来ない位にあっという間の出来事であった。幸い柔らかい大地に救われ怪我はなかったが、危険をともなう。
梯子を使わずに、刈り込み出来ればと、TV,CMでお馴染みのMr,ポールバリカンに目を注がれネット通販で早速20k円で購入した。
しかし、刈り込みは粗雑、結局仕上げは長挟みの登場が必要であること、落とす葉っぱもヒバに通用するが、枝の固いつげには全然歯が立たなかった。結局長はさみの登場で通販に完全に騙された。
◇刈り込みを終え

刈り込みを終え、個別に仕上がりを確認し更に全体を俯瞰し、虎刈り・刈り残しを修正し、刈り込みを終えるが、結局2日間もかかってしまった。
6本あるヒバも南側の立地にあるヒバは太陽エネルギーを充分に吸収し、繁殖は激しく、刈っても刈っても、進まぬ状態に、背負わされる。
◇大量の葉っぱの回収
結局1本のヒバに葉っぱ大袋に1フクロに押し込み、結局、5フクロの大量の排出になった。

刈り落とした葉っぱの回収は、狭い庭での、腰をかがめての枝葉の長時間の回収はとても辛い。
そこで、風呂場から、急遽風呂いすを動員し、座りながら、狩り葉の回収に、腰の悲鳴は何とか、和らげた。
<狭い庭先の作業>

毎度のことながら刈り込みにMr,ポールバリカン様も過労負担の軽減には繋がらず、やはりこの長はさみが総てであった。

◇ヒバの洗礼を浴び、終焉
30℃近い、炎天下、汗をかき、喉はからから、飛散したトゲトゲのヒバ葉の洗礼を浴び、前身ヒバだらけとなる。
久しぶりの肉体作業は腰に足に負担がかかり、前のめりで、フラフラ。近場に孫娘が居れば、背中に乗りもんでもらうがそれも叶わず、しばし横になるしかない。
喉はからから、刈り込みの完了にビールを飲んで、ささやかな労いであった。


勢いを付けツンツンとしたトンガリ帽子は狩り取られ、目に優しく、柔らかいウェーブの姿に変容した。穏やかな空気を生み出している

梅雨の中の「ブドウ様」

2019-06-13 06:02:00 | 晴耕雨読
梅雨、真っ盛り、あの真夏のような30度越えの暑さは何処へやら、冷気を呼び、終日上がっても15℃の世界は一気に冬に逆戻りのようであった。
この冷気から生まれた雨雲から,滝のような激しい降雨が切れ目なしに降り注ぎ、降雨量は100㎜もあったといわれる。
時には激しい風も吹き、傘も役ただつの嵐のようであった。
こんな雨の洗礼に、叩きつける雨音が響きわたる合唱に、一歩たりとも外へ出られなかった。

そんな雨降りの、小降りの合間を見計らって、どうしても気になる庭先のブドウの棚下に寄ってみる。
これまでブドウの誘因を行い、葉っぱはお天道様のエネルギーを目一杯貰うために上にブドウの房は下に、揃えた。

成長した大きな葉っぱが、ブドウを抱えるように傘替わりに、雨粒からの洗礼を守ってくれる。
その葉っぱの表面に隙間無く、大小の雨露が無数に覆い、その激しさを物語る
<雨傘替わりのブドウの葉>


しかしこの傘も上からの降雨には有効であるが、横殴りの雨には殆ど無防備である。
葉っぱの隙間から顔を覗かすブドウも雨粒が、透明の粒がさんさんと輝いている。

一見して、梅雨独特の可憐な姿であるが、ブドウにとっての雨粒は芳しくない。
直接の雨粒がかび等の病害に繋がる
このため近くの農園ではこの時期雨傘をかけて雨粒から手厚く守っている。
我が家ではそこまでもやらなく、放任している。

それにしても、今の時期、みるみる大きく逞しく、育っている。

何れ、防虫など天敵対策などその姿をベールに囲み、その御姿はお隠れになるが、
未だむき出しの世界で、その成長ぶりを確かめられる今の時期はブドウ棚の下で拝顔している。
同じ幹の下、無数の房は、漸く形を整え、ほぼ出揃った。
<たくましく育っていくブドウ>


ここまで育つまで、中枢を担う主枝が、虫にやられ、折れてしまい大打撃であった。
その子細は当ブログの4月9日で「「ブトウの木」の思わぬ災禍」で書いたが、虫に食われ生命線を絶たれ枯れ死した2m程の主枝を切り落とした。
<虚しく切り落とした主枝>

その主枝に関わる喪失から、棚のあった部分は何も残らずスカスカ状態で、ブドウ全体の収穫は昨年より、かなり減ったが、残りの分で頑張って貰うしかない。


「ブトウの木」の思わぬ災禍

2019-04-09 21:32:00 | 晴耕雨読
見上げて~ご覧~♪♪・・・♪
かって流行った坂本九の歌ではないが
庭先のブドウ棚を見ると、手塩にかけて
育てたブドウが大変なことになっていることに気付く

ここの所、パソコントラブルやケーブルテレビの導入切り替え
でほとんど貼り付け状態で、周囲を見る余裕がなかった。

桜の開花で、周囲は大変な賑わいであるが、丁度この時期に
ブドウ様の蕾が生まれ、華やかな時期であるが、蕾は棚の一部
に留まり殆どが眠ったままである。


その幹の部分は大きく掘り削られ空洞化され、その幹の先は
しわだらけに爛れ腐り果て、完全に死に体状態である。
表面が平らな姿の他の健全な幹と比較すると、明らかにその
変容した姿が際立っている。


その姿に最早これまでと、10年以上を庭先で飾ってくれた姿に
惜しみつつも「ばちっと!!」と音をたて鋏を入れた。
幹と幹に連なる大量の枝も、棚から抜き去ると、ご覧の通り、何も
残らずスッカスッカの状態に変わり果ててしまった。
かってはこの付近に枝が縦横に走り、生育したブドウが所狭しと
熟成し、賑わいを見せていたが、その手がかりも失せてしまった。



切断撤去した幹は2m近くまであった巨大な勢力を持っていた。
切り落とし、1本の枯れ枝に、かっての輝きは失っていた。


一番激しく食い荒らされた部分はご覧の通り細長く、空洞化が
進み、貫通し、向こう側まで見える状態になっている。
虫に食い荒らされた当時は、空洞化され、穴に細かい粉が積まれ
ていた。
当時は全部掻き出し、表面を粘着性の消毒液で固めたが、尚
浸食が続きご覧の通り、やせ細った2本の分離した姿に変容していた。
幹の体裁はなく、中身は空洞化しわずかな外皮だけで、生命線を
維持していたが、遂に果ててしまった。

これで、残された幹だけでささやかに、生き残りだけで、育てて
いかなければならず、収穫量も大きく影響する、春先の異常変事
であった。

ブドウ様とお別れ

2018-07-10 16:29:00 | 晴耕雨読

唯一の楽しみ棚下での出来ばえショー
ずしんとくる手の感触から、重みを感じ「よしよし」とその成長ぶり
を確かめることが出来たが、幕引きを迎えた。
そんな優等生の中にあって、房の表面に張りを失い、萎んでいるもの
ある。
「おや!!何で」房に繋がる栄養の補給源となるつるの部分を見ると、
赤く腫れ上がっている。
細いつるの外皮の部分が腐り、大事な栄養補給を絶たれ、萎んでし
まった。
菌の発生とも思えるが、一度かかると越年するようで、たちが悪い。
かなり大きくなった房であるが、これ以上の汚染拡大防止に、涙を
飲んで、切り落とす。

じめじめした梅雨は菌の格好の繁殖時期、それに虫も活躍時期を
迎える。
近隣のプロ・アマチュア農園も一斉にふくろかけが始まった。
目の前の成果物を前にしかたなく、ふくろでお隠れになってもらう。

棚上に向かって、一つ、一つふくろかけの戦いが始まる。
最初は眼の前の房に向かって、ふくろをかけ、首の部分を絞って、
針金で縛る。
始めは機械的に被せていくが、徐々に棚の上に房があるなど、手
が思うように入らず、作業は困難になってくる。
「思わずいててて」と悲鳴をあげる。継続的な上向きの姿勢は肩
が張り、痛みと、疲れの根気の勝負。

一日にで終わらず、日にちを越えて翌日までかかってしまった。
しかも、成長にむらがあり、ふくろかけの首の部分が弱いもの
があり、外側から針金で捻じるときに、首をねじ切ってしまう
、こともある。

一度袋をかけると、中身が見えず、そのままおさらばと思った
が、やはりそれでは寂しい。


袋の一部が透明のフィルムが貼られ、二重構造になっている。
外側の袋を剥がすと袋を閉じたまま、フイルムを通して中身
が見える。
袋の中で窮屈そうだけど、一部は既に赤身を帯びた、育った
粒が見える

隠された世界がこうして覗き見が出来る。

「ブドウ様」に向拝

2018-06-12 20:19:00 | 晴耕雨読

遥か南方の台風からの熱気を呼び込み蒸し暑い。
列島の南岸沿いの前線が刺激され昨夜来の激しい降雨
週末から週明けは荒れ模様と予想

ブドウの葉がぐんぐんと成長する中で、葉っぱは雨の洗礼を
受け雨粒が溜まっている。雨粒が光輝く姿に、はや梅雨最
前線かと、季節の象徴的姿を伝えている
大きく広がる葉っぱは今の所、虫の襲撃を受けず、かび等の
病にかからず順調に育っている。
放置しておくと、ぐんぐん天に向かって枝が延びていく。
更に場所を厭わず成長するので、葉っぱが重なりあい、密集
化している。
棚に沿って水平に、かつ葉っぱの重なりを回避し、誘引させる。



未だ成長過程にある枝に、むきになって、折り曲げ、あっと
言う間も無く「ポキン」と言う鈍い音を伴って、何本かは
絶命させてしまった。
こうした殺生を伴いながら、「葉っぱは上に、付いた実は
均一に棚下へ」と矯正はほぼ終わった。
そんなブドウ様の生育振りが容易に目に映る。
棚下にぶらさがるブドウの成長が日に日に確かめられ、今の
時期が一番楽しい。
たわわになった房の重みは手探りで直に確かめられる。


群雄割拠の成長にかける房は枝に伝わる栄養分によって、
粒が揃って大きく選び抜かれたエリートと、
粒もまばらで成長不十分な落ちこぼれ組と、鮮烈な競争が
かいま見える。
今年は未だ葉が出る前に、喰い荒された枝部分を掘り起こし、
ペースト状の薬を塗った。
果たしてその効果か良く判らないが、感覚的に昨年よりも、
育ちが良い感じがする。
雨粒はかびを呼ぶのか、近場の農園では一斉に雨傘がかけられた。
しかし我が家では其処までやる気はない。せいぜい袋掛
ぐらいであるが、何れやらなければならない。
袋を被せベールの中にお隠れなるまではその姿を確かめられるのは
今のうちだけである。
朝に夕に成長ぶりを確かめ棚下でブドウ様に向拝。
家族から棚下で、生活したらとも言われている

ようこそ松崎家の世界へ

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