春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

「あらし」に見送られて 函館

2010-11-19 05:52:00 | 旅先にて

北の大地に取りつかれ、北海道への旅行は毎年秋の恒例行事になってしまった。
去年は釧路で18号台風を迎え撃ったが今年は天候にも恵まれ、最高の旅行日和であった。
旧南多摩郡の、東京の西端から縦断し、羽田まで2時間以上はかかり、早朝便だと未だ家を出るころは真っ暗な世界であるが、途中で白々と夜が開けてくる。
羽田で手続きを済ませ、フライト待ちで一休み、城内アナウスで乗合ゲートに長い行列が生まれる。
機内は順次入る乗客で満員の盛況である。
周りを見ると、帰省なのか、赤ちゃんから幼稚園児位の子供連れの家族も結構多い

順次詰め込まれ、席が埋まっていく過程で窓の反対側で「ああっ!!あらしだ」
丁度、カリン姫と同じぐらいの年格好のテンガロンハットを被り、カウボーイ姿の格好いい女の子の高い声が聞こえてきた。
「ん!!あらし」カリン姫の大好きで今夢中のあの、「あらし」と慌ただしく席を立ち、反対側からの窓に近づき、確かにその姿を見つけ、早速パチリと写真を撮る。
フライトを前に周りが殆どスタンバイの状態にあるのに、周りを憚らず、いい歳のじいさんが何を間違えたが、慌てて狭い機内を小走りに「あらし」を撮りに行く姿はとても尋常ではなかった。
「キンコン」の警告音と共に飛行機はゆっくり、誘導路から移動し、滑空路へ。
やがて、エンジン音の唸りと浮き上がるような慣性力を体に浴びながら、無事に地上から離れていった。
「ムッフフフこれでお土産が撮れたぞ」と密かに思いつつ、あらしに見送られて函館に向かった。
旅行後、しっかり、その画像を納め、プリントし「あらし」命のカリン姫の来宅を待つ。
数日後、そのカリン姫が拙宅にやってきて、色々のお土産とも併せ写真を渡す。
「あっあらし!!、にのみやくんも、映っている」嬉々とした顔は何よりも一番嬉しかった贈り物であったようだ。
この笑顔が、じいとしても、とっても嬉しい。
もう小学校、幼稚園児であったころからの、きていちゃんから、好きな対象もどんどんと変わってゆく。

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