伊豆半島、東伊豆の伊東は、大室山など伊豆高原や海側には城ヶ崎海岸など見どころ一杯の場所である。大室山の麓、目の前がおわんのような山容が大室山が控えその麓に伊豆シャボテン動物公園」があり、孫娘たちと一緒に行って来た。
快晴で風もなく穏やかな日和、麓から山頂目指すリフトが走り、空中高く、炯眼を眺めながら山頂の世界に運んでくれる。時折パラグライダーが思い切り羽を広げ、蝶のように舞い降りる姿が、視界の中に入ってくる。
その園ではサボテンや120種の動物が触れ合いの場所として小さい子供達から大人まで人気をはくしている。特に冬季間に「元祖カピバラの露天風呂」を開催され、ほんわかしたカピバラが、人招きを果たしているようである。
カピバラの風呂は他でもやっており、当園が敢えて「元祖」と命名される拘りは野生のカピバラに、風呂を用意して人並みに、優雅に浸る姿を造り出したのであろうか・・・。
じいさまが温泉に浸かり、その姿を眺めても、特にわくことはないが、人間に置き替わりカピバラ様が群れをなし、湯に浸かる、姿が滑稽で笑ってしまう。
◇早速、温泉場へ
カピパラはでっかい鼻と細い眼、丸々と太った体にはごわごわした毛が覆う、巨大なネズミであった。
石壁に囲まれた中には、岩が置き並べれた一角には、多数のカピパラがそれぞれ、自由に歩き回る世界は他の動物園と同じで、特に変わったことがない。思わずこれが浴場かと思うほど、普通の動物園姿であった。
◇ひたすら待ち続ける
それが、ある時、散在していたカピパラが凹みのある一角に、示し合わせたように、集まってきた。
闘争心むき出しで、人間の様な場所取り合戦もなく、予め棲み分けが出来ているのか、体を寄せ合いカピパラがそれぞれの位置で、ほぼ同じ向きに向いて、じーっと待機する姿は儀式のようである。
一方では広い空間であるが、餌に吊られれて集まる訳ではなく、一斉にポジション決めする姿は何が始まるやらその姿は異様にさえ見えてくる。
やがて、何処からか、温水のコックが飼育員に開けられたのか、凹に伝わって湯水がじわーと、流れて、足元に及んで来るが、カピパラは全く反応せず、不動の体勢である。
◇心地よい夢想の世界
先程まで見えていた路面部分が、ゆったりと温水に浸され、たちまち水面に満たされる。見る見る水位が上がり、やがてカピパラの足首が隠れ、腹部にまで浸されるが、相変わらずカピパラは体一つ動かさず、ひたすら待ちの体勢を続ける。
やがて、満水になり、カピパラは体の大半を温水中に没し、湯に浸かる体勢になる。湯水には柚子が投げ込まれ周辺を浮遊するが、我関せずとばかり、衆目の前で夢想の世界に入っている。温水に心地よいのか、細い眼が更に細くる姿が、微笑ましく見入ってしまう。
何か仕込んだ芸をするわけでも無く、ごく自然に湯水に浸かるだけのことである。
殺伐とした争いごとも無く、ある種秩序を保ち、一見して平和な世界、正に失ったものを見るようでほんわかした姿が余計に癒される。
快晴で風もなく穏やかな日和、麓から山頂目指すリフトが走り、空中高く、炯眼を眺めながら山頂の世界に運んでくれる。時折パラグライダーが思い切り羽を広げ、蝶のように舞い降りる姿が、視界の中に入ってくる。
その園ではサボテンや120種の動物が触れ合いの場所として小さい子供達から大人まで人気をはくしている。特に冬季間に「元祖カピバラの露天風呂」を開催され、ほんわかしたカピバラが、人招きを果たしているようである。
カピバラの風呂は他でもやっており、当園が敢えて「元祖」と命名される拘りは野生のカピバラに、風呂を用意して人並みに、優雅に浸る姿を造り出したのであろうか・・・。
じいさまが温泉に浸かり、その姿を眺めても、特にわくことはないが、人間に置き替わりカピバラ様が群れをなし、湯に浸かる、姿が滑稽で笑ってしまう。
◇早速、温泉場へ
カピパラはでっかい鼻と細い眼、丸々と太った体にはごわごわした毛が覆う、巨大なネズミであった。
石壁に囲まれた中には、岩が置き並べれた一角には、多数のカピパラがそれぞれ、自由に歩き回る世界は他の動物園と同じで、特に変わったことがない。思わずこれが浴場かと思うほど、普通の動物園姿であった。
◇ひたすら待ち続ける
それが、ある時、散在していたカピパラが凹みのある一角に、示し合わせたように、集まってきた。
闘争心むき出しで、人間の様な場所取り合戦もなく、予め棲み分けが出来ているのか、体を寄せ合いカピパラがそれぞれの位置で、ほぼ同じ向きに向いて、じーっと待機する姿は儀式のようである。
一方では広い空間であるが、餌に吊られれて集まる訳ではなく、一斉にポジション決めする姿は何が始まるやらその姿は異様にさえ見えてくる。
やがて、何処からか、温水のコックが飼育員に開けられたのか、凹に伝わって湯水がじわーと、流れて、足元に及んで来るが、カピパラは全く反応せず、不動の体勢である。
◇心地よい夢想の世界
先程まで見えていた路面部分が、ゆったりと温水に浸され、たちまち水面に満たされる。見る見る水位が上がり、やがてカピパラの足首が隠れ、腹部にまで浸されるが、相変わらずカピパラは体一つ動かさず、ひたすら待ちの体勢を続ける。
やがて、満水になり、カピパラは体の大半を温水中に没し、湯に浸かる体勢になる。湯水には柚子が投げ込まれ周辺を浮遊するが、我関せずとばかり、衆目の前で夢想の世界に入っている。温水に心地よいのか、細い眼が更に細くる姿が、微笑ましく見入ってしまう。
何か仕込んだ芸をするわけでも無く、ごく自然に湯水に浸かるだけのことである。
殺伐とした争いごとも無く、ある種秩序を保ち、一見して平和な世界、正に失ったものを見るようでほんわかした姿が余計に癒される。