本格的冬将軍到来か、此処の所寒さが日増しに厳しく、とうとう氷点下の世界に突入した。
大陸から寒気団が日本海の湿り気を吸い上げ、山間部で大雪を降らし、乾燥した寒気が一気に関東地方に降りてくる。
日本海側では一晩で2mを越える突如の大雪に、たちまち輸送路を直撃、1000台余りの車両が積雪に埋もれ、身動きが取れなくなってしまった。
そんな寒気の中、朝の5~6時台は未だ真っ暗闇の世界、綺羅星の天空の乾燥下に放射冷却で、寒さが一層、迫って来る。
真っ暗闇の世界、平坦な道なら未だしも、高台に位置する多摩平側に抜けるには、自然の山道で木の切り株が走り、凹凸があり、しかも落ち葉の絨毯が敷かれ、殆ど見えない世界を登って行かねばならない。
加齢と共に足腰の筋肉が劣化する中、つまずくと、最早、跳ね返す反射能力もなく、そのまま、前のめりに突っ込むなど、危険極まりない。
滑った、転んだで整形外科に駆け込む老人ラッシュで賑わいを見せている。
それでなくても腰痛で前かがりで、危険予知で、難路を転ぶまいと、一歩一歩確かめながら、悪路の山道を越え、真っ平らなコンクリート道に出ると、ほっとする。
<中央高速道路を前に>
コース半ば多数の階段を登りきると、目の前を都心と多摩地区を結ぶ一大輸送路の中央高速とその先の奥多摩の山々の開けた世界を俯瞰することが出来る。
真っ暗闇の世界から、登ったばかりのお天道さんに照らされ、夜明けの関東平野の眺望を確かめる事が出来る。
写真の左側に高速を沿いを挟む形で色付く森が見える。写真では森の陰で見えないが、高架橋を渡り高速道を挟んで対岸の森付近も、一回りして帰って来ることも、別のコースメニュウに含まれる。
改めて、この高台からの眺望にその距離の長さを実感できる。
<黒川清流公園>
市街地を一回りしてスタートの黒川清流公園に戻ってきた。
真っ暗闇の世界から一転して、日が昇り、厚い落ち葉の絨毯が敷き詰められ地表が全く見えない。
落ち葉の中に、踏み固められた道との境界が見えない。
赤ズボンと白のトレナーの派手なユニホーム姿の高校生の集団が、目の前を走り抜けてゆく。よたよた足場を確かめながら疑心安危の爺の前をあざ笑うように、さっそうと走り抜ける姿に、唯々羨ましく、言葉もない。
<側道を歩む>
一面と広々とした高台から、宅地に抜ける急坂の側道出る。
人が一人歩ける幅の道の両脇に原野との境界を等間隔にポールと縄で繋がる柵が、道案内してくれる。
急坂でもあり、道を横棒が走り、階段状になっているが、ここも落ち葉が深く積まれ、路面が殆んど見えない。階段の節を足裏で確かめながら、降りてゆくが、節の見えないところで、節を踏み損ない、ふあっとしたまま、足を救われ、思わずバラスを失い、倒れそうになる。『危ない危ない』と自問自答の世界で危険な坂道を緊張感を持って降りてゆく。
小道は右に左に曲がり、繋がり、下に行くほど、落ち葉の絨毯は益々深く、何処までも坂は続く。
漸く坂道は終わり、道は平たんになるが、切り株などの突起物が,絨毯に身を潜め、油断も出来ない。
<池と鴨の風情>
最下層は湧き水が人工的に作られた導水路を経て池になっている。
池の水面は周辺の情況を映し出しているが水面が揺らぎ、光や影で鮮やかな曲面や変形を描き、美しい姿が目に留まる。
本来変化のない平面の水面である筈が群れなす鴨さんが水中で懸命に足さばきして、思うがままに遊泳し、彼らが移動する所が波になって伝わり、水面を緩やかな波が生まれている。
こうして、水面に光と陰を伴い、変化に飛んだモザイク模様が、眼に停まり、独得の雰囲気を生み出している。
親子の鴨であろうか、寄り添う様に泊り、周辺を伺っているものもあれば、群れで動いているものがさまざまな世界があった。
群れなす鴨は総じて殆どが茶系統の地味な色の姿をしている。
しかし、中には頭部が鮮やかな緑の原色の鴨が異彩を放っている。
美しい緑色の頭を持つマガモのオスである。
派手な色は、オスがメスへのアピールのためと言われている。
『どうだ!!男前だろうと』鴨仲間にも色気で訴えているのであろうか、
野外で実際に見てみると、日の光に当たって緑色に輝く姿は本当に美しい。
<水路は続く>
池から溢れた水が、再び水路を辿って、下流へ流れていく。
旺盛な落ち葉が降り注ぎ、水路を塞ぎ、たちまち水路から溢れ、周辺はたちまち水びだしになっている。
此処の所、殆ど降雨が無く、からから天気が続くが、多摩平側の地下湧き水の勢いは留まらず、黒川公園側に流れている。
『ああ~無事に完歩できたぞ~』
大陸から寒気団が日本海の湿り気を吸い上げ、山間部で大雪を降らし、乾燥した寒気が一気に関東地方に降りてくる。
日本海側では一晩で2mを越える突如の大雪に、たちまち輸送路を直撃、1000台余りの車両が積雪に埋もれ、身動きが取れなくなってしまった。
そんな寒気の中、朝の5~6時台は未だ真っ暗闇の世界、綺羅星の天空の乾燥下に放射冷却で、寒さが一層、迫って来る。
真っ暗闇の世界、平坦な道なら未だしも、高台に位置する多摩平側に抜けるには、自然の山道で木の切り株が走り、凹凸があり、しかも落ち葉の絨毯が敷かれ、殆ど見えない世界を登って行かねばならない。
加齢と共に足腰の筋肉が劣化する中、つまずくと、最早、跳ね返す反射能力もなく、そのまま、前のめりに突っ込むなど、危険極まりない。
滑った、転んだで整形外科に駆け込む老人ラッシュで賑わいを見せている。
それでなくても腰痛で前かがりで、危険予知で、難路を転ぶまいと、一歩一歩確かめながら、悪路の山道を越え、真っ平らなコンクリート道に出ると、ほっとする。
<中央高速道路を前に>
コース半ば多数の階段を登りきると、目の前を都心と多摩地区を結ぶ一大輸送路の中央高速とその先の奥多摩の山々の開けた世界を俯瞰することが出来る。
真っ暗闇の世界から、登ったばかりのお天道さんに照らされ、夜明けの関東平野の眺望を確かめる事が出来る。
写真の左側に高速を沿いを挟む形で色付く森が見える。写真では森の陰で見えないが、高架橋を渡り高速道を挟んで対岸の森付近も、一回りして帰って来ることも、別のコースメニュウに含まれる。
改めて、この高台からの眺望にその距離の長さを実感できる。
<黒川清流公園>
市街地を一回りしてスタートの黒川清流公園に戻ってきた。
真っ暗闇の世界から一転して、日が昇り、厚い落ち葉の絨毯が敷き詰められ地表が全く見えない。
落ち葉の中に、踏み固められた道との境界が見えない。
赤ズボンと白のトレナーの派手なユニホーム姿の高校生の集団が、目の前を走り抜けてゆく。よたよた足場を確かめながら疑心安危の爺の前をあざ笑うように、さっそうと走り抜ける姿に、唯々羨ましく、言葉もない。
<側道を歩む>
一面と広々とした高台から、宅地に抜ける急坂の側道出る。
人が一人歩ける幅の道の両脇に原野との境界を等間隔にポールと縄で繋がる柵が、道案内してくれる。
急坂でもあり、道を横棒が走り、階段状になっているが、ここも落ち葉が深く積まれ、路面が殆んど見えない。階段の節を足裏で確かめながら、降りてゆくが、節の見えないところで、節を踏み損ない、ふあっとしたまま、足を救われ、思わずバラスを失い、倒れそうになる。『危ない危ない』と自問自答の世界で危険な坂道を緊張感を持って降りてゆく。
小道は右に左に曲がり、繋がり、下に行くほど、落ち葉の絨毯は益々深く、何処までも坂は続く。
漸く坂道は終わり、道は平たんになるが、切り株などの突起物が,絨毯に身を潜め、油断も出来ない。
<池と鴨の風情>
最下層は湧き水が人工的に作られた導水路を経て池になっている。
池の水面は周辺の情況を映し出しているが水面が揺らぎ、光や影で鮮やかな曲面や変形を描き、美しい姿が目に留まる。
本来変化のない平面の水面である筈が群れなす鴨さんが水中で懸命に足さばきして、思うがままに遊泳し、彼らが移動する所が波になって伝わり、水面を緩やかな波が生まれている。
こうして、水面に光と陰を伴い、変化に飛んだモザイク模様が、眼に停まり、独得の雰囲気を生み出している。
親子の鴨であろうか、寄り添う様に泊り、周辺を伺っているものもあれば、群れで動いているものがさまざまな世界があった。
群れなす鴨は総じて殆どが茶系統の地味な色の姿をしている。
しかし、中には頭部が鮮やかな緑の原色の鴨が異彩を放っている。
美しい緑色の頭を持つマガモのオスである。
派手な色は、オスがメスへのアピールのためと言われている。
『どうだ!!男前だろうと』鴨仲間にも色気で訴えているのであろうか、
野外で実際に見てみると、日の光に当たって緑色に輝く姿は本当に美しい。
<水路は続く>
池から溢れた水が、再び水路を辿って、下流へ流れていく。
旺盛な落ち葉が降り注ぎ、水路を塞ぎ、たちまち水路から溢れ、周辺はたちまち水びだしになっている。
此処の所、殆ど降雨が無く、からから天気が続くが、多摩平側の地下湧き水の勢いは留まらず、黒川公園側に流れている。
『ああ~無事に完歩できたぞ~』