575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

星月夜生きたふりして生きている  穴井太

2005年12月12日 | Weblog
昭和元年生まれ。
九州の俳人。
長く中学校の先生を勤めていた人で、
こんな句があります。

 師を殴る少年着地できない夏

 番長も俺も毛深きゆきのした

    

星月夜の句は手術後のもの。

 煩悩を尽して一腑抜かれけり

 冷奴に言い寄られては回復期

 星月夜生きたふりして生きている

     

  
自分のことを、ちょっと突き放して見る目が
ユーモアを生み出すことを教えてくれる句です。
生き難い世を、生き抜く知恵。

       (穴井太句集より)
                  遅足

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする